内容説明
今、「遺伝子」の常識がくつがえっている―。かつては「DNA」を中心に考えられていた遺伝子の定義そのものが揺らぎ、ヒトの遺伝子の数はいまだに減り続けている。その背景にあるのが「RNA」という物質。実は最新の研究では、生命をコントロールしているのは「RNA」だと思える発見が相次いでいるのだ。本書では、そもそも遺伝子とは何なのか、その研究の歴史や仕組みをわかりやすく解説するとともに、最新の遺伝子事情をレポートする。
目次
1 設計図1・バクテリアも人間も仕組みは一緒(そもそも遺伝子はややこしい;明快すぎたメンデルの説明 ほか)
2 設計図2・30億のなかのたった1個の違い(DNAだってミスをする;30億のなかのたった1個の違い ほか)
3 作業員―すごいのはタンパク質だけじゃない(コピー機はすべるように転写する;遺伝情報を運ぶメッセンジャー ほか)
4 監督―砂漠で見つかった新大陸(RNAだけの世界があった;砂漠に見つかった新大陸 ほか)
著者等紹介
林崎良英[ハヤシザキヨシヒデ]
1957年大阪生まれ。1986年大阪大学医学部大学院博士課程修了(医学博士)。1992年より理化学研究所ライフサイエンス筑波研究センタージーンバンク室研究員、1995年ゲノム機能解析研究グループプロジェクトリーダー、1998年ゲノム科学総合研究センター遺伝子構造・機能研究グループプロジェクトディレクターを経て、2008年より独立行政法人理化学研究所オミックス基盤研究領域・領域長。2004年文部科学大臣賞、2007年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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