内容説明
2011年9月23日、欧州合同原子核研究機構(CERN)は、「素粒子ニュートリノが光よりも速く飛ぶ」とする衝撃的な実験結果を発表しました。これはアインシュタインの特殊相対性理論を否定することであり、現代物理学を根底から覆すことになります。果たして、この実験結果は本当なのでしょうか?本書では「ニュートリノとは何か?」といった素粒子の不思議から、最先端の宇宙物理学や量子力学についてわかりやすく紹介します。
目次
プロローグ ニュートリノ研究の今~世界が注目するニュートリノ論争
第1章 宇宙は、基本粒子と4つの力でつくられた
第2章 宇宙の仕組みを素粒子と相対論で解き明かす
第3章 カミオカンデが超新星ニュートリノをとらえて、何がわかったか
第4章 ニュートリノの性質とニュートリノ振動
第5章 果たしてニュートリノは光速の壁を破ったのか?
著者等紹介
佐藤勝彦[サトウカツヒコ]
自然科学研究機構長、東京大学名誉教授。1945年、香川県坂出市に生まれる。1968年、京都大学理学部物理学科卒、同大学院修了、理学博士。京都大学助手、デンマークの北欧理論物理学研究所(NORDITA)の客員教授など経て、東京大学理学部教授。1999年には東京大学ビッグバン宇宙国際研究センター長に就任。2009年、東京大学を定年退職。2010年から現職である自然科学研究機構長に就任。日本物理学会会長、国際天文学連合宇論委員長など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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