内容説明
電子書籍化が進む今こそ、問う。『言語脳科学』の第一人者が真に「考える」ためのツールを検証する。
目次
1 読書は脳の想像力を高める(活字は脳で音に変換されて、言語野へと送られる;活字は圧倒的に情報量が少ない ほか)
2 脳の特性と不思議を知る(あらゆる言語は共通する性質を持っている;「再帰性」は脳が創造する力のもとになる ほか)
3 書く力・読む力はどうすれば鍛えられるのか(言語は音声が先で、後から文字が生まれた;日本語が「難しい言語」といわれるのは誤解 ほか)
4 紙の本と電子書籍は何がどう違うか(なぜ画面上で見落とした誤字が紙の上では見つかるのか;避けられない電子化の時代に電子書籍をどう扱うか ほか)
5 紙の本と電子書籍の使い分けが大切(「電子化」で脳が進化することなど、ありえない;二つの読み方を使い分ければ、「読む力」は鍛えられる ほか)
著者等紹介
酒井邦嘉[サカイクニヨシ]
1964年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。同大大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)後、同大医学部第一生理学教室助手、ハーバード大学医学部リサーチフェロー、マサチューセッツ工科大学客員研究員を経て、1997年より東京大学大学院総合文化研究科助教授・准教授。2002年第56回毎日出版文化賞、2005年第19回塚原仲晃記念賞受賞。専門は、言語脳科学および脳機能イメージング(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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