内容説明
たうえをたすけあってするとくさとりやたいふうにそなえたり…。たなだでのおコメづくりの1年を、たのしくつたえる絵本です。
著者等紹介
室井さと子[ムロイサトコ]
福島県生まれ。農家の家に育ち、高校卒業後、東京で絵を学び、デザイン会社を経てフリーのイラストレーターに。カレンダーやPR誌の表紙、本や雑誌のさし絵などを多数手がける。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びわこっこ
43
小学校の図書ボランティアで見つけた絵本。近所のおじいさん、でんさんに米作りを教えてもらって、田植えから稲刈り、お米の利用までが、農家の暮らしとともに描かれています。まもなく、地元の岩出山でも、稲刈りが始まります。新米を心待ちにしながら、絵本で農家の暮らしを擬似体験しました。ヤギとにわとり小屋の敷き藁が田んぼの堆肥になったり、猫のブウのお陰で、お米の貯蔵庫のネズミは、近づいて来ません。米作りは水の量と温度が、とても大事だと絵本で知りました。棚田が金色に輝く収穫間近の光景が黄色く一面描かれて綺麗です!2023/09/21
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
39
福島の農家の家で育った作者が、土を愛しみ、楽しそうにお米を作る母と義妹をモデルに描かれたものだそう。農夫ののふさんのお米づくりから、周囲の人々と支え合って生きて生活している様子がとても良かったです。飼っている生き物との触れ合いもあり、大変だけどこうやって過ごせたらな~と憧れる生き方でした。米作りは工程を一部しか見たり、経験したことがないので、一度、全工程を体験してみたい。2022/04/20
aiaimo`olelo
31
農家で育ったという室井さと子さんが優しい絵で描く、自然体で楽しそうなお米つくりの絵本。 私も米農家で生まれ育ち、子どもの頃の米作りに似ていることが多かったので息子へ向けていろんなお話を添えることができた。庭でたねモミまきをしたこと。飼っていた鶏に追いかけられ脚を突かれたこと。ビニールハウスで育っていく苗とハウス内のあたたかさ。田んぼまでテーラーの荷台に乗せられて公道を移動するドキドキ。春と秋の家族総出の忙しさ。そして、田んぼはいつの季節も美しかったこと。 息子はじっくりと見入ってくれました。 7歳2023/01/05
こふみ
22
感想画コンクール指定図書。優しいタッチの絵で、お米を育てる一年を紹介しています。父の実家が米屋なので、お店の匂いを思い出しました。2022/11/08
おはなし会 芽ぶっく
20
室井さんのお母さんと義理の妹さんがモデル。棚田でのお米作りのおはなし。北海道でも稲作はありますが、棚田というのはありません。(小さい昔ながらのサイズの田んぼはありますが)機械化している農業も、大きな機械は入ることが出来ず手作業が多くなる棚田は大変だと思いますが、その苦労が描かれていないのは、それ以上に楽しさがあるからでしょう。いくら機械化しても人間の手がないと、作物は育ちません。2022/05/15