内容説明
紙切れみたいな雪。風に舞いあがる雪。水っぽい雪。横なぐりに鋭く降る雪。雪がこんなにいろいろあるとは…
著者等紹介
おおぎやなぎちか[オオギヤナギチカ]
秋田県生まれ。『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)で日本児童文芸家協会新人賞、『オオカミのお札』シリーズ(くもん出版)で日本児童文芸家協会賞受賞。日本児童文学者協会・日本児童文芸家協会会員
くまおり純[クマオリジュン]
京都生まれ。主に小説や児童書の装画を中心に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
42
中学生が主人公のものがたり。おかれた厳しい環境の中で、少しずつ歩む中で、変わっていく姿がよくわかる。小さなきっかけでの変化が重なると、大きな変化へのきっかけにもなりうる。そんなことを思い出させてくれる。表現されている言葉にも、過度なところも、削ぎ落され過ぎたところもなく、ものがたりにフィットしているのが、またいい。そう、どこかで、勇気を出してジャンプ!2021/02/05
頼ちゃん
14
この作者さんの本は、読みやすくて、子どももいろいろ考えられるようになっているので、おすすめ。主人公を応援したくなる。2021/08/21
おはなし会 芽ぶっく
11
『おすすめ!日本の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されている読みもの。 小学校5年生の3学期に東京から青森へ転校した唯志。北国の寒さにもなれず、同級生とも距離が縮まらないだったが…。2023/05/02
mino884
8
冬に青森に引っ越すというのは、こういうことなのか!ということを凍えながら知るも、母を慕う主人公。友だちやまわりの人のやさしさにふれながら過ごす主人公と母は、春より先に身も心も温まって欲しいと思わずにいられませんでした。2021/08/23
いよの缶詰め
8
離婚により、母の実家にやって来た。人間関係や生活環境の何もかもがカルチャーショック。田舎に住む人にとっては当たり前の事は、都会に住む人にとっては未知との遭遇。じょじょに田舎に馴染んでいく主人公。馴染むのには時間がかかる。主人公目線で語られているので、苦なく読めてしまう(主人公が話してくれるので)。作者の紹介で『俳句ステップ』の作者さんだったことに気付かなかった。2021/05/20