内容説明
おっちょこちょいの元気な一年生・いがらしくん!にしやんは、いがらしくんとせいはんたいのせいかくです。
著者等紹介
最上一平[モガミイッペイ]
1957年山形県生まれ。『銀のうさぎ』(新日本出版社)で日本児童文学者協会新人賞、『ぬくい山のきつね』(新日本出版社)で日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』(岩崎書店)でひろすけ童話賞、『たぬきの花よめ道中』(岩崎書店)で日本絵本賞受賞
有田奈央[アリタナオ]
1979年福岡県生まれ。『おっぱいちゃん』(ポプラ社)でけんぶち絵本の里アルパカ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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アクビちゃん
53
【2020全国課題図書低学年·図書館】 にしやんが元気ないと思ったら、飼い犬のごんすけが死にそうなんだって… こわいけれど見てみたくなり、にしやんの家の行く事にした、いがらし君。ごんすけ、コチョコチョしたら元気になってくれるかな? しようとしたら、にしやんに止められちゃった… いつ死ぬの?とズケズケきいていた、いがらし君が何かを感じ優しく見守り始める。いがらし君も、ゴンスケを守る為に頼もしくなったんじゃない?! 「ごんすけは死んだって死なないんだよ」風が吹いたら、ゴンスケを感じられるネ。2020/07/14
ヒラP@ehon.gohon
42
愛犬をみとるということは、悲しいことです。それも自分の生まれたときからの友だちだったらなおのことです。 この物語は、にしやんと愛犬ごんすけの物語でありながら、にしやんと全く性格の違ういがらしくんとの物語でもあります。 にしやんとは、ちょっと距離をおいてごんすけを見ているいがらしくんですが、二人が心を通わせるきっかけを残して、ごんすけは死んでいったように思えました。2020/06/11
chiaki
38
今年度の低学年課題図書。はなまめ伝説を誇る「いがらしくん」と、ちょっと気弱な「にしやん」、そしてにしやんの飼い犬の「ごんすけ」のおはなし。今にも命を終えようとしているごんすけ。"死"というものに興味を惹かれにしやんの家に通ういがらしくん。その無邪気さはとても残酷なように思いましたが、子どもらしいとも感じます。にしやんの気持ちを徐々に理解していきながらも、コチョコチョしようとするところが、まだまだ子どもらしい。静かな命の終わりと、子どもの無邪気さのギャップがすごい。小1の長女はポカーンとしてました。2020/05/29
かおりんご
21
2020年度全国課題図書低学年の部。動物の生死をめぐる話。主人公のにしやんと、いがらしくんを中心に、にしやんが飼っている犬ゴンスケの死にゆく姿を描く。これで感想文を書くなら、やはり死について触れた方がよいのだろう。たとえば、自分が飼っていた動物や虫、魚、鳥が亡くなったときの気持ちをからませたり、身近な人の死に触れたり。なかなかヘビーだけど。2020/07/16
わむう
21
第66回青少年読書感想文コンクール低学年の課題図書。正反対のにしやんといがらしくん。にしやんの愛犬の死を通してお互いが成長し改めて友情を感じるお話。2020/06/26