内容説明
政治教育をひらく実践と理論。「政治的中立性」問題も解明。
目次
第1部 一八歳選挙権と教育の政治的中立性(高校生の政治学習と「教育の政治的中立性」―政治学習・憲法学習の新たな展開に向けて;一八歳選挙権と教育実践の課題―すべての生徒に主権者教育を;高校生の政治学習・政治活動、「新通知」批判)
第2部 政治学習を切り拓く実践から(一八歳選挙権と模擬選挙―模擬選挙の課題と今後の主権者教育の展望;「有権者教育」ではなく主権者教育を―人権としての政治参加の学習;憲法改正を考える授業のつくり方―立憲主義に立った主権者を育てるために;生徒同士の討論空間をつくる―一八歳選挙権のもとで求められる「市民性」を育てる;貧困と福祉学習―「私」の価値を育む社会科教育を;僕の“政治授業”はどうだっただろうか?―選択講座『政治・経済演習』を受講した卒業生との対話)
第3部 教育実践をいかに進めるか(「教育の中立性」批判と真理探究の実践の正統化―「真理の代理人」としての教師論を手がかりにして;授業における中立性と公正さ―憲法的原則と教育の原則;教科書と教育の政治的中立―「学界の共有財産」と教師の専門性;憲法的正義の継承と立憲主義の学習を土台に―「憲法改正論争事態」と教育の責任)
著者等紹介
佐貫浩[サヌキヒロシ]
1946年兵庫県生まれ。法政大学教授。教育科学研究会委員長。民主教育研究所運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へい
3
恩師から頂戴した本。現場の先生が教育実践でいかにこどもたちに政治に興味を持ってもらおうと努力している熱さは非常に伝わってきた。こどもは未熟なものだから教師がしっかり教えてあげねばという上からのある種の押し付けがましい形で教育現場に持ち込もうとしている層が押し付けようとしている中でこどもの権利条約のようにこどもを一つの個として尊重しようと奮闘しているというのがよく分かった。ただいきなり憲法!イラク戦争!と大きなテーマで話せと言われると私がこどもだったらたじろいでしまうのではないかと思った。2018/04/10
hobby no book
0
参照用読書。使えそうな要素をつまみ食い。2017/08/07