津波てんでんこ―近代日本の津波史

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津波てんでんこ―近代日本の津波史

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784406051149
  • NDC分類 453.4
  • Cコード C0044

内容説明

日本は津波(TSUNAMI)の国である。2万8千余の命を奪った近代日本8度の大津波は我々に厳しく語り残している。

目次

プロローグ キラー・ウエーブ
第1章 節句の賑わいを直撃した狂瀾怒涛―明治三陸大津波(1896年6月15日)
第2章 海と山から津波攻めの相模湾岸―関東大地震津波(1923年9月1日)
第3章 被災地の息子たちは中国の最前線に―昭和三陸津波(1933年3月3日)
第4章 大戦末期、厳秘にされた被害情況―東南海地震津波(1944年12月7日)
第5章 敗戦後の混乱と激動の最中に―南海地震津波(1946年12月21日)
第6章 地球の裏側から遙々と―昭和のチリ津波(1960年5月23日~24日)
第7章 激浪のなかに消えた学童たち―日本海中部地震津波(1983年5月26日)
第8章 際立った「災害弱者」の犠牲―北海道南西沖地震津波(1993年7月12日)
エピローグ 自分の命は自分で守る―三陸だけが「宿命的津波海岸」ではない

著者等紹介

山下文男[ヤマシタフミオ]
1924年岩手県三陸海岸生まれ。現在、大船渡市綾里地区在住。明治の三陸津波で一族9人が溺死。自らも少年時代に津波や東北大凶作を体験。1986年以降、「歴史地震研究会」会員として著作と津波防災活動に従事。1991年『津波ものがたり』で「日本科学読物賞」「北の児童文学賞」、2000年「日本自然災害学会賞」(功績賞)、2003年「平成15年度防災功労者表彰」(内閣府、防災思想の普及)、2006年「『岩手日報』社文化賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

93
この本が描かれたのは、あの3.11の前のこと。本には江戸時代、明治・昭和にかけて東北地方を襲った巨大津波と、その被害について当時の惨状が書かれている。津波というのは溺死よりも様々な物に当たったり潰されて亡くなる方のほうが多いことを知った。あの3.11もそうだった・・・・今でもあの津波の様子が思い出される。そして今年は関東大震災から100年目。当時のことを生で語る人はもういない。改めて教訓としたい。それと原発はやっぱり想定外などという言葉を使ってはいけないな。自然の力を舐めたらいかん。図書館本2023/04/01

ぐっち

15
Amazonもコメントで良さげだったので、手に取ってみました。著者は昭和の三陸沖津波にも今回の大震災にも遭って生き延びたそうです。津波のいろいろなパターンを挙げつつ、「てんでんこ」…家族でも待ったりせずにてんでばらばらに全速力で高台に逃げることの重要性を説いています。津波のことをよく知らない旅行者や移住者が被害に遭いやすく、また逆に地元で津波の言い伝えを聞いてそれを過信しすぎるのもよくないとのこと。今回の大震災で、防災教育が盛んになるかと思いますが、家庭でも子どもに伝えていきたいと思います。2011/05/07

のの

8
津波が来たら逃げるが勝ち。自分のいのちを守ることを第一に考えて、家族同士でもてんでんばらばらに逃げること。昭和三陸大津波を経験した著者だけに「津波てんでんこ」のことばは重い。田老町の巨大堤防ですら3.11の大津波で破壊された今、やはり各人の防災意識がなにより重要なのだと思わされた。2011/12/05

yuka_tetsuya

8
「津波てんでんこ」は昔から東北で言い伝えられた言葉だと思っていたら、著者が講演の時に使った自身の体験からの言葉であった。地震が起きたらなにはともあれ、てんでんばらばらでも良いから、一目散に逃げろ!という教えが凝集されている。この本はこれまでの大きな津波災害と体験談を要領よく記していて、大変にわかりやすかった。また津波の発生時間や発生した時代により被災した方が如何辛酸をなめたかがよくわかる。大戦末期と敗戦後すぐに起きた大津波は援助が届かず悲惨であったとのこと。2011/07/05

koji

7
松岡正剛さんの千夜千冊で紹介されていたので読みました。過去の津波被害を辿る中で、「津波のときは、お互い、問わず語らずの了解のうえで、親でも子でも、てんでんばらばらに、一分、一秒でも素早く、しかも急いで早く逃げよう」と伝えています。また著者は防災教育の重要性を繰り返し書いています。そして近年防災教育は充実してきたと評価していました。それでも、想定を遥かに超えた3.11地震では多くの犠牲者がでました。何と恐るべきこと。私は著者の姿勢に深く共感しますが、人知を嘲笑う自然の猛威に改めて畏怖の念を催しました。2011/05/03

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