内容説明
従来の入試とは根底から異なる「高大接続型京大方式特色入試」、教養教育を一元化した「国際高等教育院」、リーダーの育成を目的とした新しい大学院「思修館」…次々と改革を実行する京都大学が注目されている。なぜ、日本のトップ大学が改革を行なうのか。その背景には、学生の劣化、大学の世界的競争の激化、沈む日本の大学事情などが横たわる。このまま日本は“先衰国”になってしまうのか。これから求められる人材の条件とは何か。京都大学第25代総長が提言する。もう、先送りはできない。大学も、企業も、国も、そして日本人も、今こそ変わる時である。
目次
第1章 今、大学で何が起きているか(学生の劣化;精神的に脆い学生への対処法 ほか)
第2章 世界で沈む、日本の大学(日本の大学の凋落;アジアの新興勢力に抜かれる ほか)
第3章 京都大学の改革1―入試、学生を変える(入試改革;教育改革)
第4章 京都大学の改革2―リーダー、研究者を育てる(大学院改革;研究者育成 ほか)
第5章 これからの人材の条件(これからの日本で求められる人材;豊かな教養こそ、すべての基礎 ほか)
著者等紹介
松本紘[マツモトヒロシ]
京都大学第25代総長。同大学名誉教授、工学博士。1942年生まれ、奈良県出身。1965年、京都大学工学部電子工学科卒業。同大学工学部助教授、同大学生存圏研究所教授、同初代所長を歴任。同大学理事・副学長を経て、2008年より現職。国立大学協会会長。専門は宇宙プラズマ物理学、宇宙電波科学、宇宙エネルギー工学。国内外論文多数、国際電波科学連合会長など国際団体にも貢献。Gagarin Medal、Booker Gold Medal、紫綬褒章などを受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キョートマン
isao_key
りょうみや
秋津
Rollin'