内容説明
認知症を進行させないためには、回想療法が効果的といわれている。回想療法は、精神科のプロが研究と実践を重ねてきた治療法で、昔の写真や思い出の品を頼りに患者の記憶を刺激するもの。正しい方法さえ身につければ家庭でもできるもので、じわじわと全国に広がり、明らかな効果を上げている。医師である著者は「学校体験を回想する壮大な仕掛け」として、介護施設「おとなの学校」を運営、回想療法による認知症治療に取り組んできた。
目次
第1章 認知症になったかもしれない(こんな症状が出たら要注意;そもそも認知症とは ほか)
第2章 認知症は新たな人生の幕開け(「多幸感」が表情に出てくる時;もしも自由になれるなら ほか)
第3章 脳を活性化する回想法の実際(認知症の薬物外各種療法を知る;回想法が生まれた理由 ほか)
第4章 回想法の進化(認知症だからできる「場」の作り方;五感に訴える ほか)
第5章 あなたにもできる回想法(あなたしか知らないことがある;家族だけのパズル ほか)
著者等紹介
小山敬子[コヤマケイコ]
1962年、熊本市生まれ。久留米大学医学部卒、熊本大学大学院医学研究科博士課程修了。2000年医療法人社団大浦会、社会福祉法人照敬会の理事長に就任、2003年傘下組織を「ピュア・サポートグループ」と総称し、その代表に就く。「医療・介護・福祉の共同体で地域を支える善い型を創る」ことを目指して活動、その一環として回想療法による介護施設「おとなの学校」を展開し、認知症改善の成果を上げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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