内容説明
ピアニストとして、指揮者としての経験を語る、円熟した巨匠の素顔。(『第1部 音楽と人生―マーティン・マイアーとの対話』)。欧州政治からコンサートでのマナーに至るまで、音楽と社会への深い洞察が、ときにユーモアを交えながら繊細な筆致で紡がれる。(『第2部 ピアニストは考える―エッセイ集』)。
目次
第1部 音楽と人生―マーティン・マイアーとの対話(音楽と演奏解釈;人生行路)
第2部 ピアニストは考える―エッセイ集(ウンガルン―ウンゲルン(好ましからざるハンガリー)
誰がイェルク・ハイダーを恐れているのか
現代のピアノで弾くバッハ
ペダルなしで、しかし多彩さをもって…バッハの『平均律クラヴィーア曲集』
バッハの『ゴールトベルク変奏曲』ガイド・ツアー ほか)
著者等紹介
シフ,アンドラーシュ[シフ,アンドラーシュ] [Schiff,Andr´as]
1953年、ハンガリーのブダペスト生まれ。5歳からエルジェーベト・ヴァダースの下でピアノを始め、その後フランツ・リスト音楽院でパール・カドシャ、ジェルジュ・クルターグ、フェレンツ・ラドシュらに学び、さらにロンドンでジョージ・マルコムに師事した。活動の中心はJ.S.バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、シューマン、バルトークなどの鍵盤作品によるリサイタルや全曲演奏会である。2004年から各地でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲によるツィクルスを行なっており、今では世界20都市にのぼる。世界の一流オーケストラや指揮者の大多数と共演してきたが、近年はピアノを弾きながら自らオーケストラを指揮する弾き振りの活動に力点を置いている。1999年には自身の室内楽オーケストラ、カペラ・アンドレア・バルカを創設、メンバーには国際的なソリストや室内楽奏者、友人たちが加わっている。このほかに毎年ヨーロッパ室内管弦楽団も弾き振りしている。2011年春、ハンガリー政府のメディア法に反対を表明して注目を集め、ハンガリーのナショナリストたちから相次いで攻撃を受けたことから、今後、祖国では演奏を行なわないと表明している。2012年のドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字星章をはじめ受賞多数。2014年6月、英国よりナイト爵位を授与
岡田安樹浩[オカダアキヒロ]
桐朋学園大学卒業、慶應義塾大学大学院博士課程修了。ワーグナーの『ニーベルングの指環』に関する論文で博士号を取得。桐朋学園大学、国立音楽大学、慶應義塾大学ほか講師。日本ワーグナー協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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