出版社内容情報
個性的な演奏スタイルと絶妙のギトリス・トーンで世界の聴衆を魅了し、感動の渦に巻き込む偉大な「現代のヴィルトゥオーソ」の素顔。
【著者紹介】
ヴァイオリニスト、ギトリスの高弟。
内容説明
現役最高齢のヴァイオリニスト。人間と音楽に向けるまなざし。
目次
第1部 軌跡(ギトリス 点と線;師の教え;家族)
第2部 多才(ポリフォニックなマエストロ;アーティスティックな日々)
第3部 未来形(折々の言葉;ギトリスからの贈りもの―弟子たちの証言;音楽活動、現在進行形;そこにイヴリーがいた―ギトリス頌;明日に架ける…―被災地にて)
著者等紹介
クレマン,フィリップ[クレマン,フィリップ] [Cl´ement,Philippe]
ヴァイオリニスト・音楽イベント企画制作。1986年~2006年イヴリー・ギトリスのマスタークラス参加。1993年ロザリ音楽祭(コルシカ島)芸術監督。2001年~グルノーブル大学オーケストラのソロヴァイオリニスト。2004年~パリ・マリニー劇場、ロンドンのセント・マーティン・アカデミー等でコンサート。2012年ギトリス90歳記念コンサート(ガボー・ホール)主催
今井田博[イマイダヒロシ]
駒沢女子大学講師(演劇表現)。1977年早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HoneyBear
11
楽器について全く門外漢の私にとっては雲の上の存在のような方、数日だけ身近に接する機会を得た。90代も半ばに近い方だが純粋で童心に溢れまさに天真爛漫。頭脳明晰でユーモアもたっぷり。甘いものが大好きで食後にはデザートをたんまりと楽しまれるが、医者も文句は言えないだろう。この本には被災地でのことなど書かれているが、本当に優しさに溢れた方。わざと音を外して音楽をより面白くするとかまさに解き放たれた達人演奏家。名声に甘んじることなくひたすら練習を続けられるからこんなに魅力的な齢のとり方をされるのだろう、2017/03/12