内容説明
1日15分、本当に効果的な練習法、楽しみながらピアノを続けていける方法。
目次
1 ピアノを弾ける指をつくる(手と指のかたち;毎日の基礎練習(初級篇;中・上級篇) ほか)
2 毎日の練習とレッスンを効果的に、楽しくする(自分なりの練習方法を見つけよう;「プラスアルファ」を心がけよう ほか)
3 舞台で演奏する(本番に向けての心構え;アンサンブルの楽しみ)
4 コンクールを受ける(コンクールとは;コンクールを受ける意味 ほか)
5 名教師、名演奏家の教え(名教師たち;名演奏家の練習室 ほか)
著者等紹介
岩崎淑[イワサキシュク]
ピアニスト。倉敷市出身。桐朋学園、ハートフォード大学、ジュリアード音楽院、キジアーナ音楽院で学ぶ。1967年、ミュンヘン国際音楽コンクール二重奏部門第3位。68年ブダペスト、70年チャイコフスキー国際コンクールにおいて伴奏者特別賞。以来、国内外でヤーノシュ・シュタルケル、ポール・トルトゥリエ、ペーター・ルーカス=グラーフ、イツァーク・パールマン、アンドレ・ナヴァラ、イヴリー・ギトリス、ウート・ウーギ、ミッシャ・マイスキー、モーリス・ジャンドロンなど著名なアーティストと共演・録音(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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里季
56
発表会前のある日、忙しくて10分しかピアノに触れないとします。さてあなたはその10分間をどう使いますか?この本にはピアノの練習の基本がいっぱい詰まっている。そうか、そうするのか、と素直に言うことを聞いて実行するといいと思うこと満載だ。その問いの答えに筆者はともかくもスケールを弾くことを重視している。そうか、やはりそうなのだ。苦手のスケールだが逃げずに取り組もう。ツェルニー30番を毎日その日の番号、今日なら25番、を弾くのもいいな。あれ、わたし、ツェルニーの本、どこへやったっけ?2017/06/25
G-dark
27
基礎練習がいかに大切かについて書かれた本。ピアノを弾く時の姿勢や指の形を意識する、楽譜に書かれた音符以外の要素も読み込む、まずは片手ずつ練習してみる、スケールやアルペジオや重音といった基礎練習は、当たり前のことなのに疎かにしがち。こういう基礎が嫌でピアノを挫折する人は少なくないと思いますが、何事も基礎が大切。ピアノは鍵盤を押せば音が鳴る楽器なので、音符通りに鍵盤を押せさえすれば一応「弾ける」ことは「弾ける」のですが、単なる音ではなく音楽としての豊かな表現をするにはやはり日々の基礎づくりが必要。2021/10/08
赤とんぼ
25
いつも先生に言われていることが(;^_^A ピアノを真剣に弾く若い方に読んでいただきたい本だと思いました。「芸術家として生きるためには、長生きは必要だと思います。年を重ねるごとに、ますますいい演奏家になっていくわけですから。(中略)音楽が人生そのものなのですから」 長く生きる経験を尊ぶことって、素晴らしいなあと思うのです。芸術家ではないけれど、一人の人として、よい時間を重ねて、よく年を重ねてゆきたいなあと思いました。2018/02/01
Sachi
9
「たとえ時間がなくてもこれさえやっておけば指は動く」この言葉が目に留まったとき、あぁ、私もあっちこっちさまよって時間のない中で効率よく少しずつでも前進していけるような自分なりの練習方法を確立したい!と思って読み進めました。毎日ハノンを弾いてる時期もあればピシュナやコルトーのメソッドを開いてみたり・・・2016/10/27
ヨハネス
9
練習時間が1日に30分とか15分しかなかったら、「曲」ではなくこのラタイナ=ヴァンガロヴァ先生の音階を練習すること!というのでネットで楽譜を探したけれど見つからないので、一部しか載ってないけどこの本をせっせこコピーしました・・・・あたしは毎日10分程度しか練習できないけど、これを続けた暁には突然「曲」もうまく弾けるようになっているはず。楽しみだな~♪トリルの練習、曲の出だしで一瞬ソフトペダルを使うのもやる!ポール・トルトゥリエはじめ、よだれの垂れそうな大先生たちとの関わりが深くて、さすがです。2015/12/04