聴衆の誕生―ポスト・モダン時代の音楽文化 (新装版)

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聴衆の誕生―ポスト・モダン時代の音楽文化 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 271,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393934814
  • NDC分類 762.06
  • Cコード C1073

内容説明

西欧近代に成立した“聴衆”―その発展・変貌・崩壊のプロセスを検証しつつ、クラシック神話の解体現象を現代思想の視座において究明した画期的な文化論。

目次

1 近代的聴衆の成立(序―近代的演奏会の光景;演奏会システムの確立;高級音楽と低俗音楽;神話化される「巨匠」たち;集中的聴取の思想)
2 近代的聴衆の動揺―一九二〇年代(環境を浸食する「複製」;自動ピアノの饗宴;大衆文化と「前衛」作曲家たち)
3 近代的聴衆の崩壊(カタログ文化の到来;商業主義の抬頭;音楽の大衆化と「精神性」の没落)
4 新しい聴取へ向けて(軽やかな聴衆の誕生;音の復権へ;消費社会の中の「クラシック」)
補章 七年後の「ポスト・モダン」

著者等紹介

渡辺裕[ワタナベヒロシ]
1953年、千葉県生まれ。83年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(美学芸術学)単位取得退学。東京大学助手、玉川大学専任講師、大阪大学助教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(美学芸術学)。本書にて1989年度サントリー学芸賞。著書に『日本文化モダン・ラプソディ』(2002年、春秋社、芸術選奨文部科学大臣新人賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1
一度通読しただけなので全体についての理解が充分であるとは言い切れないけれど、ある程度「わかりやすい」内容であったように思う。あまり考えたことのない視点から音楽文化の流れを読むことができて面白かった。特に補章で述べられていることは、そもそも論的な部分もあったけれど、興味深いと感じた。2021/03/31

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