心ひらくピアノ―自閉症児と音楽療法士との14年

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  • サイズ B6判/ページ数 259,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784393934616
  • NDC分類 378.6
  • Cコード C0073

出版社内容情報

知的障害,不自由な身体,原因不明のパニックなど様々な困難に立ち向かい,やがてステージで演奏するほどに成長していく,一人の少年と音楽療法士の十四年の苦闘の軌跡。

内容説明

自閉症と呼ばれた少年のピアノ・レッスンを続けて14年。さまざまな困難に立ち向かい、やがてステージで演奏するまでに成長していく、1人の少年と音楽療法士の奇跡の物語。著者は音楽療法士の中でも珍しく、養護学校の教員として肢体不自由児や病弱児に係わってきた経験を持つ。そのノウハウを生かしながら、マン・ツー・マンのレッスンの中で、何のために音楽を教えるのかに疑問を持ったり、成長の過程で起こる様々な問題に家族と一緒に悩みながら、14年にわたって続けられた「音楽による対話」の貴重な記録。

目次

1 出会い(14歳)
2 「練習」から「音楽の楽しみ」へ(15歳~18歳)
3 ピアノでの対話(19歳~23歳)
4 音楽への意志(24歳~27歳)
5 今がいい時間になるように(28歳~30歳)

著者等紹介

土野研治[ツチノケンジ]
1955年東京生まれ。’65年から’70年までNHK東京放送児童合唱団に在籍し、NHKの放送やレコーディングに参加する。国立音楽大学声楽科卒業。NHK「午後のリサイタル」、日本演奏連盟「えんれんコンサート」に出演、ドイツリート、日本歌曲を中心に多くの演奏活動を行なう。’78年から埼玉県立越谷養護学校に、’89年からは越谷西養護学校に勤務。障害児の音楽指導や音楽療法の実践を行なう。その実践研究の実績に対して、’93年第2回音楽教育振興賞、’96年度埼玉県教育委員会教育長表彰、’98年第7回下総皖一音楽賞を受賞。’96年京都清水寺第81会うらんぼん法話にて“人間と音楽”のテーマで講演。現在、県立寄居養護学校に勤務。そのかたわら、各地の講習会やワークショップの講師として活躍している。全日本音楽療法連盟認定音楽療法士、国際表現病理学会会員、臨床音楽療法協会理事、日本演奏連盟会員。共著に「障害児のリトミック指導」「教育治療法ハンドブック」「音楽療法の実際」「標準音楽療法入門(下)」他がある
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