出版社内容情報
後期ロマン派の伝統のなか、新しい表現語法と音楽的ドラマを希求した作曲家の生涯と創造の軌跡。新ウィーン楽派の豊饒な前衛精神。
新ヴィーン楽派の「第三の男」はシェーンベルク、ヴェーベルンとは異質の前衛的な創作姿勢を貫いた。オペラ『ヴォツェック』『ルル』、『抒情組曲』等、寡作の作曲家ゆえの珠玉の作品群の成立事情を20世紀激動期を背景に、多彩な人間関係を織り交ぜて活写。
【著者紹介】
1947年、長崎県生まれ。クラシック・ギタリスト、著述家。著書に『湖のトリスタン ルートヴィヒ二世の生と死』(音楽之友社)、『アントン・ブルックナー 魂の山嶺』『グスタフ・マーラー 開かれた耳、閉ざされた地平』『リヒャルト・シュトラウス 鳴り響く落日』(いずれも春秋社)。
内容説明
寡作ゆえの珠玉。生粋のロマンティカーが志向した斬新な表現語法と音楽的ドラマ。シェーンベルク、ヴェーベルンとは異なる道を歩んだ独自の前衛精神。新ヴィーン楽派、現代音楽の青春。
目次
少年アルバン
ヴィーンの青春
初期の創作
無調の時代
兵士アルバン
十二音の時代
あるヴィーン子の肖像
『ヴォツェック』初演
秘められた恋
パンドラの箱
「主よ、御心にかなうなら」
終幕
著者等紹介
田代櫂[タシロカイ]
1947年、長崎県生まれ。クラシック・ギタリスト、著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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