出版社内容情報
後期ロマン派最後の巨匠の生涯と創造の足跡をスケール雄大に描く。オペラ作曲の協働はいかになされたか。生誕150年記念出版。
【著者紹介】
1947年生まれ。クラシック・ギタリスト。音楽評論。『アントン・ブルックナー 魂の山嶺』『グスタフ・マーラー 開かれた耳、閉ざされた地平』(春秋社)。
内容説明
卓越した作曲技法と旺盛な音楽活動の内実、オペラ創作の協働の背景、政治と音楽…。波乱に満ちた生涯をダイナミックに描く。
目次
リヒャルト・シュトラウスの復権
塔の上の音楽師
青年指揮者
交響詩の季節
オペラの季節
第一次世界大戦
作曲家の日常
独裁前夜
第三帝国に生きる
第二次世界大戦
ガルミッシュの夕映え
著者等紹介
田代櫂[タシロカイ]
1947年長崎県生まれ。クラシック・ギタリスト、著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hepatica nobilis
8
リヒャルト・シュトラウスはある時期から好きになり、CDも結構持っていて好きな曲も多い。著者も言うようにこの作曲家のイメージは歪で偏っていて、グールドが繰り返し述べているシュトラウス観は新鮮に感じていた(G・Gのピアノが好きなわけではない)。この著作は丁寧にシュトラウスの伝記を追ったもので、ごくマイナーな作品も取り上げている(オペラは筋書まで)。パウリーネ「悪妻」説も、ナチス協力説も検証して退けている。息子の嫁アリーチェのことなど、知らないことも多くとても興味深い内容の書物だった。2023/03/11
コットン
0
いろいろCDを聴き直しました… 2015/11/28