出版社内容情報
第一人者による主著を優れた翻訳で。いかに独創的かつ大胆な創造者であったかをピアノ曲から実証。今後のショパン論に必読の決定版。
内容説明
19世紀初めのワルシャワの社交界と文化が、どのような影響をショパンに与えたのか。偏見によって歪曲されたジョルジュ・サンドとの本当の関係性は?ピアノ音楽においてショパンが成し遂げた、真の革命とは?ショパン研究の第一人者が描きだす、新たなショパン像。
目次
第1章 故国にて
第2章 生まれながらのヴィルトゥオーソ
第3章 新天地
第4章 ピアノ芸術の再生
第5章 最上流の社会―1834年冬~39年春
第6章 自分自身のための新世界
第7章 逃避の歳月―1839年夏~45年春
第8章 技の極み
第9章 黄昏―1845年夏~49年秋
第10章 簡潔そのもの
第11章 ショパンのイメージ
著者等紹介
サムスン,ジム[サムスン,ジム][Samson,Jim]
1946年生まれの英国の音楽学者。現在、ロンドン大学ロイヤル・ハロウェイ・カレッジ教授。西欧におけるショパン研究の中心的存在
大久保賢[オオクボケン]
1966年金沢市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のん
2
伝記と楽曲分析が1冊になった贅沢本。読みたかった箇所が最後の方なので仕方なく(?)最初から順を追って。作品を創作した人物そのものや時代背景を知ることに意味があるのか、作品は作品として純粋に受け止めればいいのではないだろうかという気もしないではないけれど。夜な夜な楽譜と音源を探しながら何日もかかってやっと読了。知りたかったところの記述は半ページほどしかなかったけど…そしてたくさん出てきた固有名詞は何も記憶に残ってないけど…良いことにしよう。久しぶりに勉強した気分。積読本にならなくてよかった。2018/11/05