「バラの騎士」の夢―リヒャルト・シュトラウスとオペラの変容

「バラの騎士」の夢―リヒャルト・シュトラウスとオペラの変容

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  • サイズ A5判/ページ数 313,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393931431
  • NDC分類 766.1
  • Cコード C1073

出版社内容情報

オペラは終わった? 芸術性と娯楽性を兼ね備えた最後の大ヒット・オペラ《バラの騎士》を軸に,ポスト・ワーグナーから無調に至る20世紀初頭の音楽文化の変貌を自在に描く。

内容説明

芸術は同時に大衆娯楽でありえた時代の最後の幸福な“夢芝居”『バラの騎士』。ポスト・ワーグナーから無調へとなだれこむ音楽文化の一大転換期に、作曲家は何を志向し、聴衆は何を望んだのか

目次

プロローグ 『バラの騎士』が生まれた時代
第1章 楽劇・ヴェリスモ・メルヘン―ポスト・ワーグナー時代のオペラ状況
第2章 陶酔と抽象―『サロメ』と『エレクトラ』の詩学
第3章 「モーツァルトへ帰れ!」―ロココ・ブームと喜劇オペラの復興
第4章 二重ストーリーと様式交差―台本構造への一瞥
第5章 仮面と素顔―様式混合の問題
第6章 調和の幻想―様式統一の問題
第7章 夢の終わりに―『バラの騎士』の詩学
エピローグ 私はこの世に忘れられ―シュトラウスと二十世紀オペラ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoka

0
タイトルから想像した内容を遥かに超えた情報量。ワーグナー以降のオペラ界の模索、シュトラウスの初期作品に見る革命性、交響的なオペラ、そして時代が求めた喜劇オペラに応える形でシュトラウス自ら台本を書き換えさせて生まれたというバラの騎士。元帥夫人の非オペラ的性格が作品に深みを与える。背景がしっかりと書かれているため、作品の素晴らしさが伝わりやすい。シュトラウスの作品とこの本とを行き来し、理解を深めたいと思える本。2017/08/28

コットン

0
思ったより読みやすかった。2015/12/06

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