内容説明
自然に仕え、自然と共生する農を考える。深刻化する地球的規模の砂漠化を救う道。
目次
序章 人は何によって生きるか
第1章 大地の崩壊
第2章 食の崩壊
第3章 文化の崩壊
第4章 日本の自然と農業の崩壊
第5章 自然と神と人
著者等紹介
福岡正信[フクオカマサノブ]
1913年、愛媛県伊予市大平生まれ。1933年、岐阜高農農学部卒。1934年、横浜税関植物検査課勤務。1937年、一時帰農。1939年、高知県農業試験場勤務を経て、1947年、帰農。以来、自然農法一筋に生きる。1988年、インドのタゴール国際大学学長のラジブ・ガンジー元首相から最高名誉学位を授与。同年、アジアのノーベル賞と称されるフィリピンのマグサイサイ賞「市民による公共奉仕」部門賞受賞
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感想・レビュー
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Aya Murakami
78
図書館本 宗教チックな部分はよくわからないので倍速で読む。登山をしても山を越えた部分で山を理解できないので不十分…分かるようなわからないような…。神は物理法則ではないという立場のことも含んだ表現なのかな? 都会暮らしの主婦が囲炉裏の火を怖がるのを見て彼女らを火を怖が未開人る扱いさるのには笑った。 微生物の世界が狂ってそこから環境破壊が進行するのは怖い。コロナ禍もその一環なのだろうか?2022/09/22
baboocon
17
ずっしりと重い本。著者の福岡正信翁は長年土地を耕さない・化学肥料、堆肥を使わない・雑草を極力取り除かない・農薬に依存しない、という「自然農法」を実践してきた第一人者。自然を破壊する西洋哲学に基く科学的農業、日本の戦後の農業をばっさりと否定し、人間の行く末を憂慮していた(初版は1984年)。話は自然・神・人の関係にまで及ぶ。彼の提言するような自然と真に調和した生き方は、自分を含め現代の日本人には不可能に近いと思いつつも、普段の生活でおぼえている違和感はこの本に書かれている内容に答えがあるのかも、と感じた。2011/04/07