ころころするからだ―この世界で生きていくために考える「いのち」のコト

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393716328
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0047

出版社内容情報

わたしたちの「こころ」と「からだ」、いろんな角度から見つめなおそう。東大病院医師が、社会や文化のなかの「わたし」を紐解く。わたしたちの「こころ」と「からだ」、いろんな角度から見つめなおそう。言葉・食・教育・養生・道・芸術……。「すぐれた芸術は医療である」と提唱する東大病院医師が、社会や文化、生活のなかの「わたし」を紐解く。いのちが持つ潜在的なパワーとは。

稲葉 俊郎[イナバトシロウ]
著・文・その他

内容説明

わたしたちの「こころ」と「からだ」はあらゆるものとつながっている!「からだ言葉」はオノマトペ?オリンピックの精神性とは?呼吸は空気を食べる食事?すぐれた芸術は医療となる?言葉や食、芸術など、いろいろな角度から「いのち」を紐解く。

目次

1 あらゆるいのちはつながっている―いのちと医療
2 身体に耳を澄ます―言葉と医療
3 食べることから「わたし」を見つめなおす―食と医療
4 地球規模の「ひとつの体」を学ぶ―体育と医療
5 養生と幸せを問いなおす―養生と医療
6 「道」に秘められた「医療」の可能性―道と医療
7 いのちの全体性をとりもどす―芸術と医療

著者等紹介

稲葉俊郎[イナバトシロウ]
1979年熊本生まれ。医師。2004年東京大学医学部医学科卒業。2014年東京大学医学系研究科内科学大学院博士課程卒業(医学博士)。現在、東京大学医学部付属病院循環器内科助教。東大病院では、心臓を内科的に治療するカテーテル治療や先天性心疾患を専門とし、往診による在宅医療も週に一度行ないながら、夏には山岳医療にも従事している(東大医学部山岳部監督)。医療の多様性と調和への土壌づくりのため、西洋医学だけではなく伝統医療、補完代替医療、民間医療も広く修める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M

8
木や全身を覆う皮膚細胞は死んだ細胞の集まりが常に更新され続けているという特異な構造を持っていることに着目し、生命とは生と死とを巧妙に組み合わせながら、いのちという生の全体像を成立させ、同時に生きるているだけで、死者の代わりに代表して生きていると著者は考える。そして、呼吸が体の植物原理と動物原理が調和し協力する「接点」であり「あわい」の場所であるということ、呼吸したいと思わなくてもしているのは、実はミトコンドリアの欲求なのではないかという視点に新鮮さを感じ、オリンピックの祭典に関する考え方には深く共感した。2020/04/04

キヌモ

7
今、人の心とからだを真剣に考える時期にきていると切に思ういます。必要なのは「ゆっくりとした内的な時間を過ごすこと」が大切と筆者は書いています。「芸術と医療には接点がある」とも書いておられます。この辺りに心と体の「あわい」とについてのヒントがあると思いました。2021/06/03

イカカイガカ

2
〈この本では、あらゆる角度から人間のいのちのこと、身体のこと、心のことを語っている〉と本文にある。自身の身体、自身の心との対話をきちんとできているかを改めて問うてくれている。情報過多の時代、頭脳優位で過ごしてしまっていないか、と。また、生命が地球上に誕生した大きな流れでの「いのち」の繋がりの一番先にある、いま生きている我々のいのち。そんな奇跡の繋がりを教えてくれる一冊でもあった。2018/10/26

snoringdog

1
大切なことを思い起こさせてくれる一冊。日本では調子が悪くなると病院に行く。気軽に受診できる皆保険制度はある意味ではよいが、反面一人一人が自分の心と体についての知識と理解がおろそかになってしまった。医療は体の状態を急激に変化させることで、大切なことは基本的なことについての教育と長期的な視点で全体を見て行う医療と、個々人が自分の体と折り合いをつけていくことだとのメッセージに共感。。命のエネルギーが循環して流れる水路づくりができるといいのだけれど、なかなか難しいのが現状。時々読み返したい。2021/10/26

Masa

1
いのちについて、深いところにタッチしてくれる。 稲葉先生の本は、優しい気持ちになれる。 今の私たちと、それを支える歴史とから語られて、示唆に富んでいる。2021/05/03

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