内容説明
死の近づいた家族・友人を見舞う時、あなたは何を話し、何ができますか？医療者に限らず、寄りそう人すべてを対象に、病む人の心を支える心得と、具体的に「できること」を提案。医学の発想や、特定の宗教宗派を超えて、古今東西の民間伝承からも探った「現代の看とりの術」。
目次
第１部 歴史（ホスピスの今と昔；古代における“満ち足りて死ぬ術”；スピリチュアルな痛み）
第２部 患者たちの物語（完璧を求める人アニー；世話好きな人ヘンリー；成功を追い求める人サラ ほか）
第３部 道具箱（芸術療法；ブレスワーク（呼吸法）
コーマワーク（昏睡療法） ほか）
著者等紹介
グローヴス，リチャード・Ｆ．［グローヴス，リチャードＦ．］［Ｇｒｏｖｅｓ，Ｒｉｃｈａｒｄ Ｆ．］
１９５１年生。神学、倫理学、法学、比較宗教学で学位を取得。カトリックの神父。２５年にわたり病院のチャプレンとして働き、５００人以上の患者の死を看とる。そのかたわら、ヨーロッパにおけるホスピスの起源と、世界各地に残された古代の「死者の書」について研究を重ねる。米国オレゴン州ベンドにて医療人や一般人を対象にした研修センターＳａｃｒｅｄ Ａｒｔ ｏｆ Ｌｉｖｉｎｇ Ｃｅｎｔｅｒを主宰し、特定の宗教にとらわれない、実践的な臨床スピリチュアルケアの普及に尽力している
クラウザー，ヘンリエッタ・アン［クラウザー，ヘンリエッタアン］［Ｋｌａｕｓｅｒ，Ｈｅｎｒｉｅｔｔｅ Ａｎｎｅ］
対人コミュニケーションや家族関係の改善をはかり、心の傷を癒すことを目的とした独特の文章表現法を提唱、これまでにベストセラーを含む４冊の著作を出版している。Ｗｒｉｔｉｎｇ ｏｎ Ｂｏｔｈ Ｓｉｄｅｓ ｏｆ ｔｈｅ Ｂｒａｉｎ（１９８７）、Ｐｕｔ Ｙｏｕｒ Ｈｅａｒｔ Ｏｎ Ｐａｐｅｒ（１９９５）など。邦訳書『夢は、書くと現実になる！』（ＰＨＰ文庫）。米国ワシントン州エドモンズ在住。各種のセミナーやワークショップを開催するかたわら、ワシントン大学、カリフォルニア州立大学、シアトル大学などで教鞭を取る
西野洋［ニシノヒロシ］
１９５４年生。徳島大学医学部卒業。８６年、メイヨー・クリニックにリサーチフェローとして留学、レジデント、クリニカルフェローを経て神経内科助教授となる。９６年に帰国、亀田メディカルセンター神経内科医長となり、神経内科部長を経て、現在、卒後研修センター長、総合診療教育部長、緩和ケア室顧問。スピリチュアルケアを取り入れた全人的医療の実践と教育に関心がある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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あんり
