出版社内容情報
リバタリアニズムの重鎮であり、フリードリヒ・ハイエクの師匠でもある、経済学者ミーゼスの生涯・思想をコンパクトにまとめた一冊。
【著者紹介】
1930年生まれ。ニューヨーク大学教授。オーストリア学派の経済学者で、ミーゼスの薫陶を受けた。企業論で高い評価を得ている。
内容説明
「自由」と「市場」がなぜもっとも重要なのか?「リバタリアニズム」の潮流をつくった経済学者ミーゼスの生涯と思想をコンパクトにまとめた待望の入門書。
目次
第1章 ミーゼスの生涯―1881‐1973
第2章 経済学者ミーゼス
第3章 経済学の方法論とは
第4章 市場プロセスの経済学
第5章 貨幣理論、景気循環論、および利子率
第6章 自由市場の最強の擁護者として
著者等紹介
カーズナー,イスラエル・M.[カーズナー,イスラエルM.] [Kirzner,Israel M.]
1930年生まれ。ロンドン出身、ケープタウン育ちの経済学者。ニューヨーク大学でミーゼスの薫陶を受けその後45年間にわたって、同大学で教鞭をとった。ミーゼスとオーストリア経済学の普及・発展につとめ、とくに「企業家論」と「市場プロセス論」で業績をなし1970年代におけるオーストリア学派再生の中心となった
尾近裕幸[オコンヒロユキ]
1963年生まれ。國學院大學経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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脳疣沼
5
あとがきにもあるようにオーストリア学派の中心人物なのにミーゼスに関しては解説書が少ない。なのでかなり貴重な本。内容については、他の解説書と比較できないので、どうこう言えるわけじゃないが、その生涯や学説を難解になりすぎずにバランスよく伝えていて、かなり有益だった。ちなみに著者はオーストリア学派の中でちゃんとした業績をあげている本物の学者。ミーゼスの代表作『ヒューマン・アクション』が読みたいが、紙の方だともはや手に入らない(古書だと信じられないくらい高い)ので、電子書籍で読もうかなぁ。2019/04/09
Votoms
1
起業家論で業績のあるオーストリア学派の経済学者、イスラエル・カーズナーによるミーゼス解説書である。日本では彼を中心に扱う本が少ないため貴重な一冊と言える。内容はミーゼスその人の生涯についてを扱った後に、彼の哲学的方法論や経済学の中心的理論について解説している。人間行為学を概観するにあたって非常に重宝する優れた一冊であるように思う。2018/01/02