出版社内容情報
「経済最優先」を扇動する国家に未来はあるのか。“経済危機”の経済的・法的・歴史的な解明とその処方箋。
経済最優先を扇動する国家に未来はあるか。世界の経済はどこに行こうとしているのか。混迷を続ける経済危機の根底にあるもの、その正体を経済的・法的・歴史的な視点から探るダイナミックな処方箋。ミーゼス&ハイエク以来のオーストリア学派理論の集大成的労作。
【著者紹介】
Jesus Huerta de Soto (ヘスース・ウエルタ・デ・ソト)1956年生まれ。スペインを代表する近代オーストリア学派の経済学者、政治哲学者。現在、マドリード、レイ・フアン・カルロス大学応用経済学部教授。ミーゼス・インスティテュート上級研究員。
内容説明
法学、経済理論、通貨・資本・経済循環理論にもとづき、普く経済思想史の射程において展開するダイナミックな学際的研究。ミーゼス、ハイエク、ロスバードの経済思想を継承するオーストリア学派理論の集大成。
目次
第1章 不定期預金契約の法的な性質
第2章 不定期預金契約を規律する法原理に対する違反の歴史
第3章 部分的な準備金制度を法的に正当化しようとする試み
第4章 信用拡大の過程
第5章 銀行の信用拡大と経済システムへの影響
第6章 経済循環理論についての追加的な考察
第7章 マネタリズムとケインズ理論への批判
第8章 中央銀行制度と自由銀行制度
第9章 銀行制度改革の提案―一〇〇パーセント準備金を要求する理論
著者等紹介
ウエルタ・デ・ソト,ヘスース[ウエルタデソト,ヘスース] [Huerta de Soto,Jes´us]
1956年マドリッド生まれ。1978年経済学士(コンプルテンセ大学(スペイン))。1984年法学士(コンプルテンセ大学(スペイン))。1985年MBA(保険数理学)(スタンフォード大学(アメリカ))。1992年経済学博士(コンプルテンセ大学(スペイン))。1979‐2007年コンプルテンセ大学経済学部教授。2000‐2004年モン・ペルラン・ソサイエティ副会長兼執行委員長。2007年‐現在、レイ・フアン・カルロス王大学応用経済学部教授、ミーゼス・インスティテュート上級研究員、Quarterly Journal of Austrian Economics、New Perspectives on Political Economy編集委員
蔵研也[クラケンヤ]
1966年富山県氷見市生まれ。1988年東京大学法学部卒業。1991年サンフランシスコ大学経済学MA(修士号)取得。1995年カリフォルニア大学サンディエゴ校経済学Ph.D.(博士号)取得。1995‐97年名古屋商科大学経済学部専任講師。1997年‐現在、岐阜聖徳学園大学経済情報学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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