色のない空―虐殺と差別を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393495230
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ポル・ポトの虐殺によって両親兄弟六人を失いながら辛くも日本に脱出,言葉や差別の壁と闘いながら難民子女の教育活動に邁進する現在までの半生を綴る感動のドキュメント。

内容説明

史上まれに見る強制労働・大虐殺を生き延び、日本に避難、言葉・文化の壁と闘いながら力強く生きるカンボジア女性の、感動の半生記。

目次

第1部 色のない空(生まれ故郷;惨劇の始まり;プノンペン強制退去 ほか)
第2部 「外国人」の壁を超えて(「希望の星」へ;難民定住促進センター;夜が怖い ほか)

著者等紹介

久郷ポンナレット[クゴウポンナレット]
1964年、カンボジア・プノンペンに生まれる。1975年、ポル・ポトによる暴政開始。両親、きょうだい4人を失い、自らも苛酷な強制労働に従事させられ、死の瀬戸際で一命を取りとめる。1979年、ポル・ポト政権崩壊。混乱の中、タイに脱出。留学中の姉を頼って80年に来日。その後苦学して小学校・中学校を卒業、1988年、日本人男性と結婚。90年、日本国籍を取得。現在、平塚市に在住し、在日カンボジア人子女の教育援助や講演などに活躍している
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感想・レビュー

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マツユキ

14
茂木ちあきさんの『お母さんの生れた国』で知り、読みたかった本。 祖国カンボジアでの幸せな子供時代を送るが、1975年、ポル・ポトによる爆政が始まり…。 こんな事があるのかと、信じられない過酷な日々は、何のため?そんな状況でも、優しさを失わない人がいる。日本にも、心ない人がいますが、良い出会いもたくさんあった。辛いノンフィクションなんですが、読んでいて、絶えず明るさを感じていました。自分に何ができるか、考える機会になりました。2021/06/13

Arte

0
カンボジア人の著者が10歳の時にポルポト派が政権を握り、4年間耐え抜いた後、日本に留学していた姉を頼って、タイの難民キャンプ経由で来日した話。ポルポト政権下の4年間の話は典型的で、旧住民の新住民に対する露骨ないじめが良く分かる。著者が書かないようにしているのかもしれないが、家族・親戚仲が良く、助けてくれる人も多かったのが救い。日本亡命後、色黒なことでなかなか仕事につけなかったなどの話も。2016/08/05

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