出版社内容情報
なぜアルコールとタバコは合法でヘロインやコカインは非合法なのか? 近代世界を形成したドラッグ交易、その人類への多様な影響を、豊富な資料をもとに客観的に説き明かす。
内容説明
画期的な近代ドラッグ商業史。コーヒー、タバコ、アルコール、大麻、アヘン、覚醒剤…。近代世界の形成にサイコアクティヴ物質がどう関わったかを、その需要と供給の流れから検証する。
目次
第1部 意識に作用する物質(ビッグスリー―アルコール、タバコ、カフェイン;リトルスリー―アヘン、大麻、コカ;世界的商品化への道)
第2部 ドラッグと貿易(魔法使いの弟子;快楽の罠;商品地獄からの脱出)
第3部 ドラッグと権力(人民の鎮静剤;税と密輸;回れ右―規制と禁止;合法ドラッグと非合法ドラッグ)
著者等紹介
コートライト,デイヴィッド・T.[コートライト,デイヴィッドT.][Courtwright,David T.]
1952年生まれ。ノースフロリダ大学歴史学教授
小川昭子[オガワアキコ]
1948年生まれ。国際基督教大学卒業。現在翻訳業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
52
近代社会の発展にその存在は必然であった由。瀧さんもやってたコカインはリトル3で、ドラッグ界のビッグ3はタバコ・アルコール・カフェイン。となると私もビッグ3の常習者。1日3杯までと決めている。2019/04/29
KUMAPON
5
別の本と間違って図書館の書庫から出してもらったのだが、読み始めたら面白くて一気読み。タイトルからディープな裏社会の話を想像したが、いい意味で裏切られた。ニコチン、カフェイン、アルコールも含めた広義のサイコアクティヴ(精神作用)物質の歴史とその功罪がわかりやすくまとめられた1冊。合法か非合法かは資本主義社会の都合で決められており、心身への影響や依存性の高さは関係がない。本を読むのに甘いものとコーヒーが手放せない自分もまさにどっぷりとサイコアクティヴ物質に浸かっていることを自覚した。2022/03/26
mejiro
2
この本では非合法ドラッグの他、アルコールやカフェイン、タバコ、さらに砂糖も「ドラッグ」に含まれる。ドラッグに縁のない人間はほとんどいないんじゃないかと思う。それだけ世界に対する影響力が大きい。ドラッグの基礎知識から世界中に広まった経緯、権力との関係が書かれている。2014/06/11
usurakage
1
半年前に図書館で借りた、結構分量のある本でしたが… ほとんど内容忘れてるものですね。。悲しい。 当時この本をコンビニのイートインコーナーで読んでる最中、ふと、その日に地元の映画館で「八つ墓村」の上映があることを知り、急いで移動したことを思い出します。 (全く本と関係ない感想で申し訳ない)2015/02/28
うらじ
0
ドラッグの世界史。タバコもコーヒーもお茶もチョコレートもドラッグ。ドラッグは常に資本主義の発達とともにあったのだなと、目からうろこ。2012/01/03