物語の向こうに時代が見える

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393444207
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦後の混乱期、全共闘時代を肌身で知る著者による時代論。丸谷才一、吉村昭、角田光代、桜木紫乃らの作品から今に繋がる糸を辿る。戦争、戦後の混乱期、高度成長期、そして格差社会の現代。激流の時代を賢明に生きる人々を描いた文学は、私たちに何を語りかけてくるのか。戦後日本とほぼ同じ年齢の著者が、人間のしなやかな強さと優しさを見据えた「時代論」。

川本 三郎[カワモトサブロウ]
評論家。1944年東京生まれ。『大正幻影』でサントリー学芸賞、『荷風と東京』で読売文学賞、『林芙美子の昭和』で毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、『白秋望景』で伊藤整文学賞を受賞する。都市論、エッセイなどの著書多数。著書に、『ギャバンの帽子、アルヌールのコート』『ロードショーが150円だった頃』『銀幕の銀座』『成瀬巳喜男 映画の面影』『映画の戦後』『我もまた渚を枕』『ミステリと東京』『ひとり居の記』などがある。

内容説明

いつの日も、ひたむきに生きる人がいる。戦時下、戦後混乱期、高度成長期、そして現代。時代の陰影を描いた文学は、なにを語りかけているのか。戦後日本と同年齢の著者による、哀切と希望の「時代論」。

目次

1 戦争の記憶(徴兵忌避者のオデッセイ―丸谷才一『笹まくら』;敗者としての戦犯を描く―吉村昭『遠い日の戦争』『プリズンの満月』;生き残った者の巡礼の旅―乙川優三郎『脊梁山脈』 ほか)
2 「街」と「町」に射す光と影(いま、松本清張作品の魅力―『張込み』『砂の器』ほか;どん底の超リアリズム―車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』 ほか)
3 家族の肖像(馬と共に生きた一家の物語―河崎秋子『颶風の王』;ラーメン屋がラーメンを作るといふことの平安―青山七恵『あかりの湖畔』、木村紅美『春待ち海岸カルナヴァル』;世捨人の小さな冒険―島田雅彦『ニッチを探して』 ほか)

著者等紹介

川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年東京生まれ。東京大学法学部卒業。評論家。1991年に『大正幻影』(新潮社、岩波現代文庫)でサントリー学芸賞、1997年に『荷風と東京』(都市出版、岩波現代文庫)で読売文学賞、2003年に『林芙美子の昭和』(新書館)で毎日出版文化賞と桑原武夫学芸賞、2012年『白秋望景』(新書館)で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本正行

20
いろいろな小説、その時代的背景、社会構造、貧富様々な格差がある。昔、半世紀といっても、私には、現実の世界だ。今この時と同じように、私は生きている。ほとんどなにも変わらない。まだ20歳くらいっだけど、車も持つのも、そんなに豪勢じゃない、だけど中古とか、軽四とか購入価格、ランニングコストも低いのがほとんど、若者は車に憧れた。いまは違う。それが一つの現れ、価値観や生活様式が違う。小説の世界にも、それがはっきりと描かれている。そして小説の世界、芥川賞、直木賞をとってみても、女性進出が顕著。男はなにしてるのだろう。2023/04/09

チェアー

16
本の読み方や感想は、その時々の気持ちや環境、年齢によって左右される。著者の現在の志向は戦争と老い、世の隅にけなげに生きる人々の生。個人的な感想のようだが、共感できるものも多く、一気読み。読みたい本が増えた。2016/12/19

kiho

11
直接的ではないのに、川本さんの言葉にはずーんと響いてくる大きな存在感が。2017/09/30

しゃんしゃん

7
本の読み方は千差万別。それぞれが感じれば良いと思う。最近、気になるのは出会った本が3.11の後に書かれたかどうかだ。人間を描く作家たちは、どう変わったか?どの目線なのかに興味がわく。ここに紹介されている本の多くは大震災の後のものだ。終戦からの復興そしてバブル崩壊の時代。3.11の衝撃、そこから今を懸命に生きようとする庶民群像が描かれる。地方の小都市の裏通りの名もない人間。それも恵まれているとは言えない人たち、けれど、何とか生きようとする姿に希望を見出すことが出来る。良い本を教えてもらった。2017/02/19

Mc6ρ助

4
『そうなるとどうしても老人の価値が低くなってゆく。年齢を重ねてゆくことの価値が低滅してゆくから六十歳を過ぎても、七十歳を過ぎても 「オレはまだ若い」 と思わざるを得ない。 昔のように、第一線から退いても「隠居」として敬意を払われることがなくなっているし、経済的にも老人の自立は昔に比べてはるかに難しくなっている。(p206)』こんなところに引っかかるべくもない面白い本だったが、自分が非文学的な人間であることを改めて認識してしまった。2017/05/13

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