出版社内容情報
中高年層の熱烈なファンをもつ著者による最新東京論。下町から銀座まで歴史を味わう手引書でもある。文芸、昭和文化の棚でも展開可。
荷風が歩いた荒川放水路、乱歩が暮らした池袋、アドバルーンきらめく銀座。開発と市井の生活が混在する、懐かしいあの東京は消えてしまったのだろうか? 青年時代の思い出、心揺さぶられた映画・文学や町歩きをとおして、その残影をよみがえらせる。
【著者紹介】
評論家。1944年、東京生まれ。91年『大正幻影』でサントリー学芸賞、97年『荷風と東京』で読売文学賞、2003年『林芙美子の昭和』で毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、2012年『白秋望景』で伊藤整文学賞を受賞する。都市論、エッセイなどの著書多数。著書に、『ギャバンの帽子、アルヌールのコート』『ロードショーが150円だった頃』『銀幕の銀座』『成瀬巳喜男 映画の面影』『映画の戦後』『我もまた渚を枕』『ミステリと東京』『ひとり居の記』などがある。
内容説明
町を歩き、失われた風景を思いおこす。文学や映画に息づく、在りし日の姿と出会う…“ノスタルジー都市”をあじわう珠玉の29篇。
目次
1 ノスタルジー都市東京(『東京人』が生まれたころ;新幹線と東京オリンピックの時代;遊園地へおでかけ ほか)
2 残影をさがして(明治維新の敗者にとってのフロンティア;「水の東京」―『大東京繁盛記 下町篇』が伝える風景;荷風と城東電車 ほか)
3 文学、映画、ここにあり(文士が体験した関東大震災;川を愛した作家たち;物語を生んだ坂 ほか)
著者等紹介
川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年東京生まれ。東京大学法学部卒業。評論家。1991年に『大正幻影』(新潮社、岩波現代文庫)でサントリー学芸賞、1997年に『荷風と東京』(都市出版、岩波現代文庫)で読売文学賞、2003年に『林芙美子の昭和』(新書館)で毎日出版文化賞と桑原武夫学芸賞、2012年『白秋望景』(新書館)で伊藤整文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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