出版社内容情報
「こんど生まれかわるのなら、私は人間になりたくありません」市民にとって戦争とは何かを暴いた昭和史の貴重な記録。「こんど生まれかわるのなら、私は人間になりたくありません」市民にとって戦争とは何かを暴いた昭和史の貴重な記録であり、その実態を白日の下に曝した真実の叫び。
加藤 哲太郎[カトウテツタロウ]
著・文・その他
内容説明
戦争の不条理を根本から暴く昭和史の貴重なドキュメント。現代人の心を揺さぶるBC級戦犯の告発。
目次
狂える戦犯死刑囚
戦争は犯罪であるか
私達は再軍備の引換え切符ではない
水洗便所の水音
私はなぜ「貝になりたい」の遺書を書いたか
恩師への手紙
獄中から家族へ宛てた手紙
助命嘆願文と再審決定命令訳文
加藤哲太郎略年譜
著者等紹介
加藤哲太郎[カトウテツタロウ]
1917年東京生まれ。1940年慶應義塾大学経済学部卒。北支那開発株式会社入社後、応召。野砲兵連隊所属から語学力を買われ俘虜収容所勤務となる。敗戦後はBC級戦犯として絞首刑判決を受けるが、マッカーサー元帥の再審命令で減刑、のち釈放される。1976年病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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つき
6
「けれど、こんど生まれかわるならば、私は日本人になりたくありません。いや、人間になりたくありません。(中略) どうしても生まれかわらねばならないのなら、私は貝になりたいと思います。」 戦争を経験し、さらにはBC級戦犯の罪で捕らえられた著者のフィクションの形を借りた遺書や、手記、家族や友人との手紙の数々から、戦争というものの罪の重さを知る。 戦犯とは一体なんなのだろう。2018/09/26
shosho
0
「私は貝になりたい」が遺書の形をとって書かれたものであり、著者は唯一の裁判やり直しで死の淵から脱出された方だとは知らなかった。俘虜を人道的に処遇しよううにもどうすることもできず、俘虜虐待と断罪されてしまった方々を思うと心が痛む。2023/01/09
Hideichi Sekiya
0
人生は理不尽なことばかり、、、2018/08/16