白秋と大手拓次―共鳴する魂

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393436455
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0095

出版社内容情報

師にして友・白秋への敬慕を抱き、詩作に殉じた純情詩人。二人の魂の交流を未発表資料を駆使して描く。白秋研究への新しい視点。

内容説明

師にして友・白秋への敬慕を生涯貫き、詩作に殉じた異才の純情詩人・大手拓次。朔太郎、犀星と並ぶ「白秋門下の三羽鴉」としてデビューしながら、白秋に刊行を託された『第一詩集』が没後に成った経緯と、当時の白秋身辺の事情、そして二人の魂の交流が未発表一次資料を駆使して解明される。

目次

1 出会いまで(拓次の生いたち;ボードレールとの出会い ほか)
2 大正前期(拓次の「朱欒」登場;「地上巡礼」から「ARS」へ ほか)
3 大正後期(白秋、拓次を勧誘;『詩集』出版の勧め ほか)
4 昭和期(束の間の平安;アルス対興文社・文藝春秋社との闘争 ほか)
5 拓次没後(永別のとき;『藍色の蟇』の刊行 ほか)

著者等紹介

北原東代[キタハラハルヨ]
1943年、東京都大森区(現、大田区)に生まれる。翌年、熊本県玉名郡(現、玉名市)に転出。1962年、熊本県立玉名高校卒業。京都大学文学部に入学。京大心茶会に入会し、会長の禅哲学者・久松真一博士を知る。1966年、京大文学部仏文科卒業。同大学院に進学。在学中、橘女子大学、花園大学等の非常勤講師をつとめる。1971年、京大大学院博士課程修了。北原隆太郎と結婚(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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charlie_

2
大手拓次は遠い虚無の詩人のように思っていた。しかし其の虚無は、美の孤独と悦楽を密かにしたたかに生きていた。なぜ、大手拓次の第一詩集『藍色(あいいろ)の蟇(ひき)』は、拓次の生前に刊行されなかったのか。北原白秋を義父と仰ぐ身となった作者が、自宅から発見された未発表の「白秋宛拓次書簡」と拓次の詩篇を手がかりとして、共鳴するふたりの詩魂にせまる。知らないことばかりでびっくりした、そして深く静かに感動した。2013/04/30

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