山の民〈下〉 (新版)

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山の民〈下〉 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 426p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393435144
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

島崎藤村の『夜明け前』に比肩され、大岡昇平も「わが国で書かれた最もすぐれた歴史小説」と絶賛! 歴史小説ファン必読の価値あり。

【著者紹介】
明治22年(1889年)、岐阜県高山市生まれ。田山花袋の書生や代用教員のかたわら、創作に励む。大正15年『追放』を執筆後、渡欧。大作『山の民』は昭和13年に発売されて以来、改作を重ね、昭和48年最終稿が刊行された。ほかに、長編『受難者』『氷の河』、歴史小説『本郷村善九郎』など。

内容説明

梅村速水の政策は根本的には、飛騨高山の文化、歴史を無視したもので、彼の強引なやり方に、農民たちは極度な恐怖を抱くようになった。しだいに梅村は孤立していく。様々な小さな齟齬の積み重なりが、ついに農民一揆を招来する。村に怪火が次々と起こるようになる。それが、不穏な人気をいやが上にかき立てた。農民たちによる打ちこわしが始まった。高山の町は一揆が占領したのである。梅村は追われる身に変わっていった。明治政府は梅村知事を罷免した。梅村速水は公金横領という罪状により唐丸かごで京都へ送られ、移送された東京で未決囚のまま死因に謎をのこして獄死する。やがて一揆の首謀者の逮捕が始まり、みな牢死する。「そしてこれが犠牲者の大多数の共通した運命であった。」

著者等紹介

江馬修[エマシュウ]
明治22(1889)年岐阜県高山市生まれ。田山花袋の書生や代用教員のかたわら、創作に励む。大正15年『追放』を執筆後、渡欧。大作『山の民』は昭和13年に発売されて以来、改作を重ね、昭和48年最終稿が刊行された。昭和50(1975)年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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hoiminsakura

3
梅村速水は自分の信念に基づき飛騨を富ませるために改革を性急に実行するが、それが地元住民の現実の生活苦に直結したために理解されず、無産者、火方連中が率いる暴徒により打ち壊しに遭う。牢屋、学校も襲われ、梅村に取り入っていた者は引き回される。しかし後の調べの中で、陰で暴徒を応援していた顔役達は騒動とり静めの功を褒められ、いちばん貧しく正直な連中が犠牲者となる。この騒動は、梅村の理想を理解し得ない封建体制どっぷりの民衆にとっても不幸だったが、為政者の在り方やすれ違う思いなど、いつの時代にもあり得る不幸だと思った。2020/11/24

gibbelin

3
維新時の飛騨の梅村騒動を書く。最初、歯切れの悪い文章のようにも感じたが、立志伝でも勧善懲悪物でもないわけだ。三部「蜂起」の迫力は圧巻。「~音を立てて奥歯へ空気を吸い込みながら、ーーこれがこのあたりの百姓の痛ましさを現す一般的な表情なのだ、~」などの細部も凄い。2019/08/09

晩鳥

2
下巻は2部後半と3部が掲載されている。2部では梅村速水による高山の統治、3部ではいよいよ打ち壊しなどの騒動が描かれる。梅村騒動のシーンの迫力は圧巻。迫力の描写は江馬が関東大震災を経験し、「羊の怒る時」を執筆したのが影響しているのかもしれない。飛騨の山の民も梅村も時代に翻弄された人であった。2022/03/09

トロロ

0
上は替わっても、庶民の生活は急転するものではないし、既得権益にしがみつく者もいる。2024/03/29

Peter-John

0
明治維新がなってすぐ、飛騨高山で起こった「梅村騒動」呼ばれる百姓一揆の顛末を、それにかかわる多く百姓たち、村や町の代表者たち、そして支配者たちの、御維新というイデオロギーの解釈やディスコミュニケーションを克明に描くことによって描いた小説。 手紙部分は「候」文で、こんにちからすると読みにくいが、本文や会話は、お国言葉が混じるなど、生き生きとして読みやすい。 全体は三部分からなるが、人物の描写丁寧で大長編。 ずっしりとして読みごたえがあっあ。2023/09/22

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