〈新版〉日本秀句
戦後秀句〈1〉 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393434291
  • NDC分類 911.36
  • Cコード C0392

出版社内容情報

虚子・蛇笏・秋桜子・誓子をはじめ,草田男・波郷・たかし・三鬼・草城・静塔ら,大家,一流俳人と言われる人々の戦後作品を網羅し,戦後俳句の全貌とその方向を示す。

内容説明

日本人の感性の拠り所!俳壇の一流作家が鑑賞する名著の復刊。敗戦直後の10年、日本人はどう生き抜いたか。秋桜子、誓子、草田男、楸邨、波郷、蛇笏ら代表的俳人の戦後作品を網羅。本巻の対象とする期間は戦後の昭和二十年代が中心であり、二十一名の俳人による総計百九十四句が収められている。

目次

戦後俳句概観
秀句鑑賞(水原秋桜子;山口誓子;日野草城;中村草田男;加藤楸邨;石田波郷;西東三鬼;秋元不死男;平畑静塔;中島斌雄 ほか)

著者等紹介

大野林火[オオノリンカ]
1904~1982(明治37~昭和57)。横浜市生まれ。本名正。東大経済学部卒。1935年(大正10)、荻野清のすすめで臼田亜浪の『石楠』に入り、篠原梵、八木絵馬らと活躍。1946年(昭和21)『浜』を創刊、主宰。昭和20年代『俳句研究』『俳句』などの総合誌の編集長をつとめる。句集に『海門』『早桃』『冬雁』『青水輪』『白幡南町』『月魄集』『大野林火全句集』など。評論に『現代の秀句』『高浜虚子』『近代俳句の鑑賞と批評』など、著書多数

須原和男[スハラカズオ]
1938年(昭和13)、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。東京大学大学院修了。英米現代詩専攻。国学院大学教授。「貂」同人。俳人協会会員。句数に『将門』『青天』など
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感想・レビュー

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糸くず

4
戦前から活躍した俳人の戦後の秀句を集めたアンソロジー。彼らがどのようにして敗戦から立ち直り、戦後の現実と向き合ったのかを句の鑑賞を通じて記す。すぐれた詩人はしばしばすぐれた言葉の観察者でもあるが、大野林火もまさにそうした人の一人であって、言葉に対する感覚の鋭敏さはさすがである。特に、「あとがき」で〈いかにして「老い」に対応しているかを学ぶこと〉を課題として書いたとあるだけあって、西東三鬼や日野草城の晩年の句の鑑賞には凄みがある。初版は昭和38年、林火は59歳。批評と生との強い結び付きがここにはある。2020/02/26

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