日本という不思議の国へ

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393424599
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

異邦人の紀行などに描かれた日本は、私たちが忘却した生活風景、謎めいた文化に満ちた国だった。日本人像の再考を迫る刺激的論考。異邦人のまなざしは時に、この国が忘却の彼方に追いやったものを浮き彫りにする。神道、芸者、海女、自然の景観、庭……。日本と縁を結んだ外国人による紀行・文芸作品には、どのような生活風景、謎めいた文化が描かれているのか。私たちの今を逆照射し、アイデンティティに揺さぶりをかける、書物への誘い。

赤坂 憲雄[アカサカノリオ]
著・文・その他

内容説明

神道、芸者、海女、自然の景観。異邦人の紀行に息づいていたのは、日本が忘却した生活風景、いにしえの幻影だった。私たちの自画像を塗りかえる、思索に満ちた日本論。

目次

第1章 社会的な芸術を探して―パーシヴァル・ローエル
第2章 女という、美しき神秘―ヴェンセスラウ・デ・モラエス
第3章 無垢な裸体への夢―フォスコ・マライーニ
第4章 エロティックな彫像のように―セース・ノーテボーム
第5章 失われゆく風景のなかで―アラン・ブース
第6章 思想のない、美しき国へ―アレックス・カー
第7章 生きられた縁側と庭から―エマニュエル・マレス

著者等紹介

赤坂憲雄[アカサカノリオ]
1953年、東京生まれ。専攻は民俗学・日本文化論。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東京大学文学部卒業。2007年『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

42
現代の異邦人による「逝きし世」への探求を、紀行文を通して考察する試み。異邦人(現代に生きる我々も含めて)が眼前の「面影」を透かして「逝きし世」を思う。幾重もの磨りガラス越しに歴史を語るのは難しい、という感想をもった。いっそのこと柳田國男や宮本常一のように「日本人は森を作ってきた」とするならば、一万年の昔から現代にまで繋がる視座の一つが得られるのではないかと思うのだが。著者自身は、「日本という不思議の国」についてどう思っているのか。「あとがき」にある「聴講生」のいらだちも、その辺に原因があるのではないか。2021/04/27

chatnoir

20
幕末から、新しくても昭和中期くらいまでの外国人から見た日本を紹介した本の紹介?かな。識字率も高く、茶屋の娘の所作が一般人の行儀手習いになり、よく笑っていたらしい日本人...はどこへ行っちゃったのかな。まぁ、外の人に丸のまま見せる日本人はいなかったろうけども。日本に移り住んで一生疎外感を感じてすごした人もいたみたい。外国で人間関係を築くのは今でさえ難しいよね。2018/12/23

AR読書記録

3
外国人から見た日本の姿、それへの考察など、なるほどなあと思うことも多くて、やはり相対化する視点大事、と思います。しかし、やはり「日本的なもの...異邦人たちが...発見して、物語する対象は...女性と自然、という二つのテーマに収斂されてゆく」というのにはどうしても引っかかってしまうところで、まあ西洋では失われたものだか幻想だか、そういうものを負わされる女性もあれだし、興味の対象とならず書き残されることも少ない男性もまたあれだ...とか思っちゃうので、読み物として外国人日本紀行本読むのは難易度高いな。2018/08/18

Masako3

1
★★☆ 民俗学文化人類学の学者の著作。明治から昭和の高度経済成長期まで、日本を旅行、あるいは滞在した、7人の西欧人の紀行を紹介している。学者さんの著作にしては、分析とか、考察という感じではなく、紹介、がピッタリくる。いたずらにエキゾチックジャパーン賛美、ということもなく、皆それぞれに憧れ、失望、希望、順応、悲観、諦観と様々である。落籍した芸者さんに先立たれた外交官が、その妻の死を契機に徳島に渡り、外国人として排斥を受けながら、隠遁生活を送る、といったすごいエピソードもある。2018/12/10

malco

0
表紙が可愛らしくて手に取った。教え子だった方が描いたものだそう。日本を訪れた外国人が書いた紀行文を元に、日本とは何なのかを考える。結論は出さず各自考えてほしい、というのが作者の願い。科学と芸術の対比、道徳を求めない神様、という視座のパーシヴァル・ローエルの章が好き。物事の原理を科学に求めなかった、古い日本。私が田舎に帰るときに感じる安心感は、その古い日本から来ている気がする。紀行文が書かれたころの日本は過去のものだけれど、もう戻ってはこないけれど、自分の深いところに面影があるかもしれない。2020/08/30

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