母という暴力 (改訂増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 209p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393376010
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0036

内容説明

新稿「恋する十八歳少年による四歳児虐待致死事件」を加え深まる虐待の最前線を行く。どうしたら母を暴力から解き放つことができるだろう。子どもが抱える現実に近づくための“未踏の家族論”。

目次

1章 母は暴力と無縁ではない
2章 母という権力者
3章 母の二つの顔―母性の表出を妨げるもの
4章 事例研究
付論 北野武と鶴見俊輔
座談会 私は子叩きをしてきた

著者等紹介

芹沢俊介[セリザワシュンスケ]
1942年、東京に生まれる。上智大学経済学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寛生

8
「母」という存在が子供に一体どう影響するのか、よく描写されているし、理論性があって理解しやすい。母性と暴力の関連性について記述されている。「私」を「ある」と認めてくれる存在は「母」以外にないのか、提起できないのか。「私」が人間として成長し、生き抜いていくために、母性的な暴力から逃れることは無理なのか?母性的暴力を受けて、大人になったとしても、その自らのうちにある暴力性を、北野武のように映画や芸術作品に転換というか、表現しなおすことは無理なのか? 2012/11/22

にがつ

5
わかりやすい言葉でまとめてあって興味深く読めた気がする。反復するということ、「する」と「ある」についてや、北野武のインタビュー記事に触れてる部分、18歳の少年との恋で起こってしまった事件のあたりが印象に残ってる。誰しもあまりに言うこときかなかったら子どもに手をあげてしまうと思うな…。母であってもいつでも冷静だとか、バランスのいい人間ではないし。難しいな。2014/01/07

jamko

4
「しつけは親の生き方そのもの」「六歳まではいくらでも甘えさせていい」子ども相手にイライラするときほど思い出したい言葉。巻末の、過去に虐待をしていたお母さんたちの対談は読んでいて本当に辛かった。2014/03/21

キムチ27

1
自分の中での「母性」にまだまだ、逡巡があり、仕事と相まって、熟考しなきゃと思っているこのごろ。10年以上前の執筆ながら、今日的テーマにきりこんでいる。虐待事件が止まらない昨今の上、少子がどんどん進み、過剰ともいえる子供との関わり、未婚の加速化、そして老親との同居・・介護・・。ウィニコットの「ある」と「する」に関しての記述は面白く、考えさせられた。2012/07/01

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