内容説明
シュタイナー学校の先生である著者は、7人のこどもの父親でもあります。みずからの子育ての時間のなかで考えていること、感じていること、大切にしていることを日本のみなさんに向けてお話します。
目次
まえもって感じとる
いっしょにやってみる
あとからふりかえる
できないことを知る
気長でいる
奥まで見る
荷物をもつ
こどものじかん
カミナリはまっすぐ落とす
スリッパはおいておく
見て見ぬふりをする
まちがえる
味方になる
くるみをみつける
うたをうたう
さようなら
著者等紹介
シュタインマン,ローター[シュタインマン,ローター]
1944年生。ベルリン・シュタイナー教育教員養成ゼミナール代表。リューネブルク大学卒業後、公立学校教員を経て、ヴァンツベック・ヴァルドルフ学校でクラス担任・音楽専科を16年つとめる。ドルナッハ・ゲーテアヌム精神科学自由大学教育部門研究委員、世界ルドルフ・シュタイナー教育芸術支援部門委員。世界各地で講演活動を行う。最初の妻との間に5人、現在の妻との間に2人のこどもがいる
鳥山雅代[トリヤママサヨ]
1968年生。自由の森学園卒業後、ミュンヘン・オイリュトミー学校で学ぶ。1994年~2007年、ヴェルンシュタイン、ニュルンベルク、ハスフルトのシュタイナー学校でオイリュトミーを担当。現在、「NPO法人東京賢治の学校 自由ヴァルドルフシューレ」教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mizuki
41
イヤイヤ期の息子の対応の仕方のヒントを得たくて読み始めました。モンテッソリーにはもともと興味を持ち、他の本を読んでいましたが、こちらは心の問題に向き合う素晴らしい本でした♡ まず著者の言葉に癒されました。そして自分がどのように育てられてきたかを振り返り、自分が息子にしている育児を客観的に捉えることに繋がり、育児方法を見直すきっかけとなりました(´•̥̥̥ω•̥̥̥`)♡ 7歳からの子育ての話が多めでしたが、イヤイヤ期について向き合うヒントも多かったです!!子どもをお持ちの方には是非読んで欲しい一冊です♡♡2018/05/14
芽依*
14
何かヒントを求めて読んだというより、確認したかった様な気がします。間違える権利には励まされました。間違わない人はいない。親も間違えていいんだと。とても優しい言葉で書かれてあり癒されました。2018/04/23
shinjihm
4
子育てが大変だなと思う時というのは、たいてい子供が親の言うことを聞かない時です。言うことを聞かないから感情で怒ってしまったり、子供が失敗しないように先回りして手伝ってしまったり。知らず知らずのうちに子供が自分で考えるチャンスを奪ってしまっています。この本には「子育てとはこうすべき」ということは書いてありません。ただ、こういう時、子供はこう感じている、という事例がたくさん書かれている。それが返って、子育てについて深く考えさせてくれました。2017/08/27
こう
2
『こどもの愛情というものは、両親の愛情よりも先にある。じぶんが生まれてきたこの場所が、ほんとうに、優しい、いいところなんだと。ほんとうにその場所が信頼できるかどうかは、重要なことではないんだと。親の愛は、あなたを信じてやってきたこどもの愛に応えるだけなんだ』時々、思い出したい言葉です。子育ては自分育てだと思うけれど子供の成長の方が早くて全然追い付けない!2018/07/07
lovemys
2
育児書の多くは、こうやると子どもがこうなる、的なものが多かったけど、この本は、子どものために大人が何ができるか書いてあり、優しい気持ちになれた。特に、「その子がその子である権利」と言うのに心がホッとしてしまった。親ですら、その子の個性を変えようとしたり、否定する権利がない、と言う考えは、育児をしやすくなると思う。それでは、どうやってアプローチしていくのか…。育児は親が四苦八苦してナンボですよねー(笑)子どもが頑張ってるようなら、親としてはまだまだなんだと思った(笑)学ぶことの多い育児は、本当に面白い(笑)2014/03/19