イマヌエル・カントの葬列―教育的眼差しの彼方へ

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393371015
  • NDC分類 371.234
  • Cコード C0037

内容説明

人間は成熟しなければならない、しかし成熟を教えることはできない―。啓蒙の困難を喝破し、「タクト」と呼ばれる臨床知が経験を深化させる鍵であることを示唆したカント哲学を刷新、啓蒙と体罰、愛と管理の混淆した教育の彼方へと至る全く新しい生成発達論。

目次

第1部 カントを失う(フィクションとしての近代教育;「もの自体」の空隙;教育可能性を求めて)
第2部 教育の世紀(異形への眼差し―野生児の教育;愛という名の調教)
間奏曲 発達の行方
第3部 喪の技法(境界と臨床;感覚の技―タクト;ある死者たちのモニュメントをめぐる考察)

著者等紹介

鈴木晶子[スズキショウコ]
京都大学大学院教育学研究科教授。上智大学文学部、同大学院文学研究科修了。1982年から1989年までケルン大学に留学。1997年から京都大学教育学部助教授、2003年より現職。専門は教育哲学、思想史、死生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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有智 麻耶

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イマヌエル・カントの「タクト」概念を鍵として、教育における生成発達を論じた研究書。6章までは、難解ながらも非常に勉強になったが、7章以降は私の不勉強によりサッパリ。著者が死生学を専門としているからか、そういった内容についての記述も多く、また文章が詩的であるため、読みづらい部分が多かった。○○学、というネーミングで近代以降、様々な学問が理論化されてきたが、そうした理論化の網目を潜り抜けてしまうような領域がある、ということは人文系の学問一般にとって重要だと思う。2015/08/18

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