出版社内容情報
多くの人が「うつ」を病み、自殺にさえ追い込まれる社会とは。からだへの着目を通し現代社会の本質に切り込んだ警世の書。
内容説明
からだは告げる、“私たちの絶望”を。これほどまでにうつの蔓延する、この社会とは何なのか?“うつ病の常識”を問いなおす実際の治療事例から“躁うつ状態”の現代社会に切りこむ総論まで、「からだ」からのうつ治療で知られる精神科医の名著を復刊。
目次
第1章 なぜ抑うつになるのか
第2章 現実にグラウンディングする
第3章 抑うつのエネルギー・ダイナミックス
第4章 抑うつの症例:ジョアンのケース
第5章 精神分析からみた抑うつ
第6章 欺瞞と自己欺瞞
第7章 信仰
第8章 信仰の喪失
第9章 現実にふれる
第10章 生への信仰
著者等紹介
ローエン,アレクサンダー[ローエン,アレクサンダー][Lowen,Alexander]
1910年ニューヨークに生まれる。2008年没。医学博士、精神科医。ライヒの弟子、フロイトの孫弟子にあたる。精神医学の立場から心身の結びつきにいちはやく着目し、からだのエクササイズを用いたうつ治療等を実践したことで世界的に知られる
中川吉晴[ナカガワヨシハル]
1959年生まれ。トロント大学大学院オンタリオ教育研究所博士課程修了(Ph.D.)。立命館大学文学部教授
国永史子[クニナガフミコ]
1949年生まれ。お茶の水女子大学英文科卒業。1982年、バイオエネルギー研究センターを創立。1990年、ボディサイコセラピスト養成トレーニングコースを主宰(現BIPS)。アレクサンダー・ローエン等の訳書に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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