出版社内容情報
事件から7年、隣家に住む発見者でもある姉が、今、沈黙を破って語り出す。事件直後の悪夢の日々と再生の道のり。
ささやかだが大切に守ってきたあたたかな暮らしが、ある日突然、根底から揺るがされたとき、人は何を思い、どう生きるのか?
喪失の悲しみ、自責の念、「未解決」の恐怖と焦りを心の内に抱えながら、警察・メディアへの対応、無責任な好奇の目を向ける世間との闘いを余儀なくされた一人の平凡な女性が、その壮絶な歳月の果てに見出したのは、それでも人生にイエスと言って生きたい、という生への希求、幸福への意志だった。人間の底知れぬ悪意と同時に、それに決して屈しない人間存在の気高さを描いて瞠目させられる、奇跡の書。
内容説明
ある日突然隣家に住む最愛の妹一家を奪われ平凡だがあたたかな暮らしを一夜にして失った女性。事件直後の悪夢の日々、そして立ち直りを模索しつづけた家族の道のり。
目次
1 死の物語(記憶;事件;二〇〇一年、元旦;犯人の痕跡 ほか)
2 生の物語(どん底;十字架の道行き;道しるべ;ツェねずみ ほか)
著者等紹介
入江杏[イリエアン]
国際基督教大学卒業。英国の大学で教鞭をとるなど、10年に近い海外生活ののち帰国した2000年12月31日未明、「世田谷一家殺害事件」に遭遇し、妹一家を失う。その後、犯罪被害からの回復・自助とグリーフケア(家族・友人など大切な人を亡くして大きな悲嘆に襲われている人に対するサポート)に取り組みながら、絵本創作と読み聞かせ活動に従事している。“ミシュカの森”主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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