虐待という迷宮

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393364758
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0011

内容説明

閉じた家族の出口を求めて“被害者性”を超えていく!暴力を語ること、みずからの経験を名づけることから始まる静かな希望の物語。

目次

序論 名前のない経験
1 だれがわたしを助けたのか
2 経験を語るということ
3 ふるわれた暴力と語られない“記憶”
4 暴力から遠ざかる力
自助グループの知恵と力

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年生まれ。臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室を経て95年に原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンス、子どもの虐待などに悩む本人やその家族へのカウンセリングを行っている

キャンベル,シャナ[キャンベル,シャナ][Campbell,Shawna]
1954年生まれ。アミティ母子プログラムディレクター。売春、薬物依存、刑務所での服役体験などをもつ。子どもを残して家を出たが、数年前に再会し、関係を修復中。薬物依存者のカウンセラーの資格をもっている

上岡陽江[カミオカハルエ]
1957年生まれ。ダルク女性ハウス代表。薬物・アルコール依存症、摂食障害からの回復者であり、回復プログラム、自助グループを実践しつづけている。依存症の女性の回復と、現在はとくに依存症の親をもつ子どものプログラムづくりに力をそそいでいる。仲間とともに施設の運営に奮闘をつづけている。精神保健福祉士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まいこ

3
自助グループについてよくわかる一冊。ミーティングに出ることで得られることは、他者の語りを聞くことで言葉を獲得できて自分の物語を紡げるようになること。名前をつけることで、もやもやした気持ちを形にして、客観的に見られるようになること。私は、上岡さんの語りを読んで、自分の物語の一部を得た気がする。競争を煽られ、常に上昇・獲得する圧力を感じて生きてきて、綺麗なものが似合わないと自分を認識するようになったこと。ずっと自分の中に「当たり前のこと」として言葉にならずにあるものが、上岡さんの語りから輪郭を得たと思う。2014/06/07

未知亜

2
読みごたえありすぎていたく感心して買ってしまった。回復の過程で自分を語ることばを獲得していく、という表現が目から鱗だった。自分がうまく言葉に換えられなくてモヤモヤしているところを見事に言語化してくれるような清々しさが読んでいて心地いい。今の自分にはすべてをまだ消化できない気がするので折々に読みたい。タイトルがちょっと衝撃的過ぎて、何も知らない人が私の本棚を見たらギョッとされそうだけど(笑)2013/08/20

にゃにゃんこ

1
虐待されていた家族のそれぞれのストーリーがあり、全く違うストーリーだということに驚く。特にDVを受けている母に対する子供の見方は母親にとっては驚愕だろう。 母親はただ一生懸命生きただけなのにと思っているが、自分のことだけしか見えてないことが多い。 そして、そこから抜け出すために自分は被害者だということを自覚しなければ抜け出すこともできないのだ。 今は助けてくれるシェルターもある。本当に子供のことを思うのであれば行動を起こしてほしいと切に願う。2019/05/25

陽香

1
200409152018/07/20

Sugihara Yuki

0
★★★★★2014/09/12

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