内容説明
あなたは本当に人を愛することができますか？愛が簡単に憎しみに変わり、情熱が時とともに褪せるのはなぜ？セックスのかたちがいろいろなのはどうして？興味深い実例と哲学・科学の成果を通じて、愛と性の謎に、アメリカ精神分析界の第一人者が挑む。
目次
１ 安全と冒険
２ 性の不思議な環
３ 理想・幻想・錯覚
４ 攻撃性と愛の危険性
５ 罪悪感と自己憐憫
６ ロマンティック・ラヴを生きる
著者等紹介
ミッチェル，スティーヴン・Ａ．［ミッチェル，スティーヴンＡ．］［Ｍｉｔｃｈｅｌｌ，Ｓｔｅｐｈｅｎ Ａ．］
１９４６年、アメリカ合衆国ニュージャージー州生まれ。イエール大学を最優等（ｓｕｍｍａ ｃｕｍ ｌａｕｄｅ）で卒業後、ニューヨーク大学大学院で臨床心理学を学び、博士号を取得。さらにウィリアム・アランソン・ホワイト研究所で精神分析の訓練を受ける。その後ニューヨーク市でカウンセラーとして活躍するとともに、Ｐｓｙｃｈｏａｎａｌｙｔｉｃ Ｄｉａｌｏｇｕｅ誌を創刊、編集人を務める。２０００年に逝去
池田久代［イケダヒサヨ］
１９４９年、山口県に生まれる。同志社女子大学修士課程文学研究科修了（英文学専攻）。同志社大学や京都大学の講師を経て、現在、皇学館大学社会福祉学部助教授
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感想・レビュー
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nanako
4
愛ってなんだろう？ただ知りたくて手に取りました。スターウォーズで、愛ゆえにアナキンがダークサイドに落ちてダースベイダーとなったように、愛にも暗黒面があることを知りました。崇高な善の面と暗黒面。それは光と影のように表裏一体で切り離すことはできなくて、それを知った上で人を愛することが大切なんだと教えてくれた本でした。2020/01/08
nranjen
3
図書館から借りた本。おそろしく気に入った。何より夫婦などの安定した関係性こそ「なれあいによって念入りに捏造された幻想」であるという指摘はするどく、全くそのとおりだと思った。自らを知ることもできないのに、他者をどうやって知ることができるのか。変わらぬ安定した家庭の中で子供は安心して大きくなる。しかし、その「変わらぬ安定した」というものはそこにそのようなものとして当然あるものではなく、作り上げられたものなのだ。想像力の働きも共感。「生き生き」活力を吹き込むのはこの不思議な力だ。また読みたい。2018/08/01
PukaPuka
2
一般向けにしては難しい。臨床家にも使える。内容はちょっと雑な感じ。愛にまつわることがなぜうまく行かないか、具体例を挙げながら解説。2020/06/27
工藤大
1
具体的な例も数多く記載されていて、面白かった。多角的な方向から「愛」というものを見ていたと思う。ただ、結構難しい用語が出てきて、所々辞書を引きながら読んだ。その分だけ学ぶことが多くあった。2011/06/01
