出版社内容情報
われわれに忍び寄るカルトや自己啓発セミナーの精神操作。最先端の認知科学,数理哲学,AI論,機能脳科学に博通した若き鴻学が現代のリアリティ・クライシスに正面から挑戦。
内容説明
あなたの「リアル」、大丈夫ですか?不安と焦燥はびこる日本に、心を操作し、精神を破壊しようとたくらむ者の影。最先端の認知科学、機能脳科学に博通した若き鴻学が現代のリアリティ・クライシスに真っ向から挑戦。
目次
第1章 洗脳とは
第2章 脱洗脳のプロセス
第3章 ディベートと脱洗脳の関係
第4章 脱洗脳のケーススタディ
第5章 アメリカ“洗脳”事情
第6章 私の脱洗脳論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
27
洗脳というものをどんな風に理解したらいいかのヒントをたくさん与えてくれる。「デプログラミング」という言い換えは、かなり素晴らしいと思われる。人によっては、この言葉だけでも無数のことを理解できるのではないか。「アンカー」もそうだ。オウムだけではなく、いろんなレベルで日常に溢れているのではないか。親から伝わる迷信の類いがバイオフィードバックなのは、とても面白い。2023/06/08
デビっちん
23
洗脳の構造、歴史が解説され、脱洗脳プロセスの実例にドキドキさせられました。洗脳とは仮想世界に臨場感を持たせ、恒常性サイクルの構築により、固定化させることのようです。人の心はいともたやすく洗脳にかかり、人格の崩壊にまで至ることに恐ろしさを覚えました。すべての洗脳は○○状態が介在されていて、それは色々な方法で出現させることができるようです。速く喋ることもその1つで、目次にディベートという文字があった理由がわかりました。お経を一心不乱に連続で唱えるのは、この状態を経て神秘体験につなげているのかなと思いました。2017/04/17
サイバーパンツ
11
洗脳・脱洗脳のメカニズムについて。一般人レベルで悪用される恐れがあるから当然だが、実践的なことについての言及はなく、あくまで理論について。なので、面白いし、そうなのかあとは思うけど、本当にできるのかは謎。苫米地2冊目の『洗脳護身術』を読めば、ここらへんの疑問については分かるかもしれないので、そっちも読んでみたい。2016/10/10
あっきー
8
✴3 オウムやカルト教団の洗脳を解く活動もしている著者が、変性意識状態という洗脳の方法と洗脳解除の前例などを説明する、後催眠暗示というアンカーを解除するのは大変だし、やっぱ出家するほどハマってしまうのはだめだなー2019/03/10
こも 零細企業営業
7
19年前の本だった。オーム真理教の洗脳について、論理の説明から行ってから具体例の説明と入るのは分かりやすかったが・・・絶対にマネは出来ないと感じた。コレぞまさにプロフェッショナル。あと引用元の多さにも驚いた。2019/05/08