内容説明
「いま‐ここ」の自分に気づくことで身心を統合するホリスティックなセラピーの基本を、初心者向けにわかりやすく解説。セッションの具体例やさまざまなアプローチを満載。
目次
第1部 からだからのメッセージ(からだに声を与える;からだと対話する;身体感覚にアプローチする ほか)
第2部 ゲシュタルト療法とは何か(ゲシュタルト療法が生まれるまで;自己成長のしくみ;ゲシュタルト療法の特色 ほか)
第3部 さまざまなワーク(空いすの技法―相手の立場に立つ;勝ち犬と負け犬のワーク―知性と本音の対決;夢のワーク ほか)
著者等紹介
百武正嗣[モモタケマサツグ]
1945年新潟生まれ。中央大学理工学部卒。1979年カリフォルニア州立大学大学院心理学科卒。現在、NPO法人ゲシュタルトネットワークジャパン(GNJ)理事長。日本フェルデンクライス協会理事。東京理科大学非常勤講師。帰国後、(財)神奈川県予防医学協会で健康教育にヨーガ、心理学を取り入れる。全国で「気づきのセミナー」を開催し、ゲシュタルト療法にフェルデンクライス・メソッドを取り入れたリラクゼーションを指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
19
再読。身体感覚を高めたい人にはおすすめの本です。からだからのメッセージを聞くためのアプローチの解説、ワークが記載されています。こういう地道なワークが長い目で効いてくると思うんですよね。2018/09/11
デビっちん
18
再読。記憶を甦らせるには、身体の動きと感情にふれる必要がある、との記載には激しく同意です。読んだ本の内容を思い出すことに加えて、読んだ状況を思い出すことで、より深い階層にアプローチできると思うのです。2019/04/26
デビっちん
17
再読。あらゆる成長は気づくことから始まります。気づく上でのポイントは、「今-ここ」にあるという点です。過去の問題も、未来への不安も、「今-ここ」で感じる身体感覚での気づきに拠るからです。身体の声を聞いて、気づきの力を高めることができれば、新たな選択をすることができます。その選択が新たな地図を獲得することにつながり、成長へ続くのです。そんな気づきについて、わかりやすく解説してくれているのが本書です。自分の内側に気づくことが苦手でしたが、今は内部領域の声が聞こえやすくなりました。+今、何に気づいていますか?2017/04/15
デビっちん
16
再読。この本を読み始めたときは外部領域の気づきが得意でしたが、最近は内部領域の気づきが高まっているように感じています。気づきの訓練を続けてよかったですし、これからも続けていきます。2018/11/10
デビっちん
16
ゲシュタルト心理学について、めっさわかりやすく書いてある本です。ゲシュタルト以前の伝統的な心理療法は、クライアントの過去に問題があると考えているのに対し、ゲシュタルト心理学は、昔あった問題を「今-ここ」に引き続き持ち続けていることに原因があると考えます。「なぜ?」という聞き方で意識を中間領域に向ける代わりに、「今-ここ」の身体感覚に切り替えるようにします。その個々の内部領域の気づきを大切にし、統合していくのがゲシュタルト心理学です。身体の声を抑圧して頭でばかり考えていないだろうか?2016/07/15