環境のオントロジー

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393360507
  • NDC分類 519
  • Cコード C0010

出版社内容情報

環境とは一体どのようなものなのか。哲学や科学がモデルとしてきた眼差しを一新する最先端の研究による「存在論」への挑戦!

内容説明

人工と設計の花鳥風月。知覚し行為する生きものが住まう環境としての“世界”において、郵便ポストは実在するか?近代テクノロジーの観点を超えた生態学的環境と、ごく日常的な「ものども」のあり方を徹底的に問い直す存在論の創出。本書では、心理学、認知科学、知識工学、哲学を専門とする著者が集まり、それぞれが独自の視点から環境について考察している。

目次

第1章 なぜ環境のオントロジーが必要なのか
第2章 生態学的アプローチの戦略
第3章 工学のオントロジー
第4章 建築のオントロジー―建築家の視線の先にあるもの
第5章 事態のオントロジーと環境の理論
第6章 現代のオントロジーとアリストテレス
第7章 形式的存在論と環境の形而上学
第8章 環境の性質―性質のオントロジーに向けて
第9章 アフォーダンス・創発性・下方因果

著者等紹介

河野哲也[コウノテツヤ]
1963年生。立教大学文学部教授。心の哲学・現象学・倫理学

染谷昌義[ソメヤマサヨシ]
1970年生。高千穂大学人間科学部准教授。知覚と行為の哲学・人間科学

齋藤暢人[サイトウノブト]
1971年生。早稲田大学・東京電機大学非常勤講師。現象学・現代の形而上学

三嶋博之[ミシマヒロユキ]
1968年生。早稲田大学人間科学部准教授。生態心理学

溝口理一郎[ミゾグチリイチロウ]
1948年生。大阪大学産業科学研究所知能システム科学研究部門知識システム研究分野教授。(社)人工知能学会会長。工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

quolc

0
ギブソンの生態学的心理学を軸として、様々な立場のオントロジストが環境の存在論について語るといった感じ。柏端達也氏の傾向性=アフォーダンスは関係的性質ではなく実在性を持つという明瞭な主張が気持ち良い。ただ、いずれの章も紙幅が足りなくて語り尽くせていないような印象を抱いた。2013/04/26

ひょくたん

0
工学のオントロジーの部分を流し読み。知識工学が専門性が高すぎたのに対して汎用の知識体系を作るのがオントロジーということだけはわかった。2010/05/29

クスモク

0
読み進めるほどに論じられている範囲が広がっていくように感じ、このテーマはこれからの学問領域なのだと受け止めました。2008/12/11

qwel21

0
刺激→反応モデルから環境存在論へのテイクオフ。わからないことが多すぎてほとんど理解できていません。2008/12/09

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