出版社内容情報
近代化にあたって、西洋の「法の支配」に近い法思想として参照された「管子」、その日中における受容と交流を描いた比較文明論。
【著者紹介】
1947年、福岡県生まれ。早稲田大学社会科学部教授。専門は理論経済学、比較社会思想。 「自由主義」の史的展開ならびに、その今日的情況を中心に研究を行う、また、東西の比較思想研究なども手掛ける。
内容説明
差しせまる西洋列強からの圧力のなか「管子」の法思想に接ぎ木する形で近代化を果たそうとした日本と中国。鏡のようにお互いを反映しあいながらもなにがその成否を分けたのか?「近代化」の別れ道はどこにあったのか?
目次
序論 日本と中国の近代化―西洋社会思想との邂逅
第1章 「法」の西洋、「政」の東洋
第2章 儒家と法家はなぜ対立するのか
第3章 江戸における儒家と法家―仁斎、徂徠、息軒
第4章 明治維新にむかって―息軒の弟子たちの活躍
第5章 中国革命はなぜ挫折したのか
終章 その後の中国と日本
著者等紹介
古賀勝次郎[コガカツジロウ]
1947年福岡県生まれ。1977年早稲田大学大学院経済学研究科修了。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。経済学博士。専門は、理論経済学、比較社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。