内容説明
イデオロギー(=一神教の亜種)は終焉したのか。「大物語」がなくなった社会は無規範の泥沼となるのか。混迷を深める現代の病理をえぐる、アイロニー溢れる対談。
目次
1 一神教批判、再び
2 近代イデオロギーの罪
3 宗教とイデオロギー
4 無規範社会の病理
5 死の思想
6 仏教と日本人
7 日本人の自我構造
8 隠蔽の構造を超えて
著者等紹介
岸田秀[キシダシュウ]
1933年生まれ。早稲田大学文学部卒。精神分析
小滝透[コタキトオル]
1948年生まれ。金沢大学中退。サウジアラビア王立リヤド大学アラビック・インスティテュート卒業。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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荒川ながれ
2
キリスト教もイスラム教もユダヤ教も同一の原理を持っている。一神教批判、しかし、多神教にも病理がある。マルクス主義もキリスト教的な一神教だった。歴史というのは都合のいいように事実を捻じ曲げ隠蔽されてしまうものだ。国家なんてそんなもの。人間弱いから事実を受け入れたくないんだな。2014/07/01
13km
1
トラウマを隠蔽するから神経症になるのです。んー、自分は何を隠蔽しているのかわからない。トラウマを表に出したつもりだったがどうも違うみたい。まだ自分の気付いてないトラウマを隠蔽してるようだ。2013/08/07
まあい
0
イデオロギーはめんどくさい。そういう思考パターンが現在のイデオロギーと言えるのか……。次は岸田の唯幻論本を読みたい。2014/05/25