擬 MODOKI―「世」あるいは別様の可能性

個数:
電子版価格
¥2,090
  • 電書あり

擬 MODOKI―「世」あるいは別様の可能性

  • ウェブストアに8冊在庫がございます。(2024年04月25日 18時40分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393333549
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0036

内容説明

「世」はすべて「擬」で出来ている。「ほんと」と「つもり」は、どっちが歴史なのか?世界と日本の見方が一変する、驚愕の超読的エッセイ。

目次

抱いて/放して
きのふの空
エクソフォニー
顕と冥
予想嫌い
レベッカの横取り
模倣と遺伝子
ミトコンドリア・イヴ
歴史の授業
アーリア主義
猫の贈与
お裾分けの文化
カリ・ギリ・ドーリ
タンタロスの罪
「なる」と「つぐ」
孟子伝説
面影を編集する

複雑な事情
マレビトむすび

著者等紹介

松岡正剛[マツオカセイゴウ]
1944年、京都生まれ。オブジェマガシン「遊」編集長、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授などを経て、現在、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に多数かかわるとともに、編集的世界観にもとづく日本文化研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読書ニスタ

36
もどき、擬。たった一文字の解説に、ああ、どれだけの知識を持ち出すのやら。かの千夜千冊の松岡正剛さんの一冊。あらゆるものが、本来生まれた時とは違う目的で活動している。何らかの理由で二足歩行を始めた人類は、大きな脳を維持することができた。その優れた脳を使って、私は読書をする。読書をするために、二足歩行を始めたわけではない。総理大臣も擬なら、男も女も、モドキである。セックスだって、もはや観念上の娯楽でしかない。そうやって、進化した人類は、モドキとしてそれらしい生きる目的を作り出す。生きる意味など無いのだから。2019/03/24

阿部義彦

26
編集工学研究所所長、松岡正剛さんの考えるヒントたるエッセイ集、宗教関係の本が多い春秋社からの刊行です。一見思い思いに綴ったようにみえる各綴ですが、思考の階段を登るように考え抜かれて編集されています。(それが仕事なのです。)第五綴「予想嫌い」では『世の中の勝ち負けを予想したり追跡し続けるのはそこそこにした方がいい。日本社会は六割以上が企業社会の関係者で埋まっているが、その会社の多くが「予想漬け」だ。シャープも東芝もその事で苦渋をなめた。』統計と確率など捨てて整合性を求めない面影の編集術。難しいけど刺激的!2017/11/03

テイネハイランド

20
図書館の書棚を見ていて見つけた本。松岡さんの著書は、「多読術」以来になります。この本では、古今東西の様々なジャンルの本(難解な内容が多い)が大量に引用され、話があちらこちらに飛ぶので論旨を追うのが難しい印象です。著者自身が読者の目を幻惑させることに喜びを感じているようですので、読者としてはその狙いにあえてのっかり、自身のフィルターに引っかかった参考文献を後日読んでみるのがいいかもしれません。本書では、第16篇孟子伝説などは比較的すんなりと内容が入ってきた印象ですが、他にもいろいろと刺激を受けました。2018/07/08

Kazehikanai

19
この「世」は、情緒的だと思う。論理や数字で割りきれない。経済発展と共に、より強調されるようになった合理性や経済。しかし、現実はもっと曖昧で不合理で理不尽で、境界はまだらで、どっちつかず。エントロピーが逆に収縮している世の中の理屈は現代人の錯覚。そう思わせる別様の可能性を提示する「擬」。それを世界や日本の哲学、思想、文学、科学にと、豊かな引用で記述するエッセイは、読者に知的な刺激と新しい視座を与えてくれる。「世」は「擬」、「マレビト」の問いかけに「きのふの空」が見えた気がした。2020/04/27

koji

19
松岡さんらしい一冊。ちぐはぐ(鎮具破具)、あべこべ(彼辺此辺)、もどき(擬)、かり(借り、仮り)、ぎり(義理)、ドーリ(道理)、なる、つぐ、いきおふ(丸山真男「つぎつぎになりゆくいきおい」)等松岡ワードによる、折口信夫、孟子、古澤平作、リンマーグリス(細胞共生説)、モース(贈与論)、川喜多半泥子等多彩な登場人物満載の松岡ワールド全開です。ご本人は、肺がんの告知を受けて本書を綴ろうと決めたそうです。その気の病みを滲ませつつ生涯かけて追求してきたことを思い切り語ります。最後に「とことん記録する」は実践します。2018/01/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12309261
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。