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TOKYO一坪遺産

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784393332962
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

猫の額ほどの家に高い家賃を払う私達。一方、ビルや公共建築は今日も建ち続ける…。これって何だか変じゃないか? けれど、そんなことはどこ吹く風、狭い日本で自分の理想宮をつくりあげる達人たちが路上にいた! 宝くじ売場。駅前の靴磨き屋。アングラ蚤の市…。コンパクトながらも芸術的な空間を建築探検家が体当たり取材。見慣れた景色ががらっと変わって見えるユニークな社会ルポ。

内容説明

宝くじ売場、パラソルの靴みがき屋…。「起きて半畳」を広大な空間にする達人、あふれる情熱と個性の結晶を、建築探検家が体当たり取材。狭い日本をとことん面白くするヒントが、ここにある。「コンパクト建築」探訪記。

目次

仮想野球場―二人で野球をするための分身術
隅田川の0円ハウス―人体の延長線上の家
宇宙の缶詰
隙間芸術―中野のパーキングガーデン
東京駅のエアポケット―パラソルの下の靴磨き屋
現代の楽市楽座
歌舞伎町のオートクチュール宝くじ売り場
世田谷のミニチュア天国
芸術的豆本作家
高架下の画家仙人
立体読書
見えなくても、ある。

著者等紹介

坂口恭平[サカグチキョウヘイ]
1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。在学中から路上生活者の家に興味を持ち、「建築物」としての視点から調査・研究を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョニーウォーカー

12
駅のキオスクや宝くじ売場などで見かける、オバちゃん一人がやっと入れるような小さな部屋。あれを見て「なんかイイな」と思ったことはないだろうか? 自分はそれを<コクピット願望>もしくは<隠れ家願望>と捉えているが、本書で紹介される最小限のスペースを活かした機能美にあふれる空間・建築・工芸品を見ていると、大切なのは「面積」ではないことをあらためて思い知らされる。そして、いま自分の住むこの部屋が、なんだか無限の広さに思えてくるのだ。使い方は間違っているが、あえて言いたい「神は細部に宿る」(笑)。2009/08/28

soto

4
物理的な制約にとらわれず、想像力・創造力を駆使して自らの感覚的な空間を作り出すことのおもしろさを、いくつかの具体例を通して著者が語る。やや主張がくどいようにも思えたが、著者のようにまちを歩ければおもしろいのだろうな。なにかとヒントにはなりそうだ。2010/09/15

Charlie

2
宝くじ売り場が¥0ハウスに通ずるとか、靴磨き屋さんのあり様が興味深い。2014/07/06

reppets

2
狭い空間に、人間の感覚・想像力を適応させていけば、広大な空間よりむしろ快適で人間的なのではないかという視点から、東京のニッチな風景を描写している。各章ごとに、著者の主張が語られて、その主張がずれてるんじゃないの?と感じられることもあるけど、視点がおもしろい。2010/05/15

メルセ・ひすい

2
おもしろい 路上生活の研究2009/08/16

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