出版社内容情報
内外の暴力にさらされる子どもの現在に芸術は何ができるか? 20世紀芸術教育論を受け継ぎ〈表現〉の働きに新たな教育を探る。
内容説明
ハーバート・リードの『芸術による教育』から久松真一の芸道思想まで、古今の「人間形成論」の考察をふまえ表現の働きのなかに教育の新たなかたちをさぐる、いまアートと教育に携わる人びとに最も求められている根本的な問いへの応答―。なぜ教育に美術が必要なのか。
目次
第1章 心のかたち形なきこころ
第2章 自然が育む―形成とは1
第3章 社会に生きる―形成とは2
第4章 形と生命力―H・リードの視点
第5章 形なきものと表現
第6章 コミュニティの形をさぐる
著者等紹介
上野浩道[ウエノヒロミチ]
1940年奈良市生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学、教育学博士(東京大学)。お茶の水女子大学名誉教授、東京藝術大学名誉教授。主な著書に『芸術教育運動の研究』(風間書房、1981年、日本児童文学学会奨励賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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