内容説明
サイバー世界には何でもある。だけど、人の心だけはない。あいつぐ幼女殺害事件、子どもの安全を名目に着々と進む監視社会、テレビ局を飲みこむIT企業、不安に怯えて吠える都市の弱者たち、どこかで響く高笑いの声―サイバー・ネットワーク社会で、知らぬまに人の心を操るアーキテクチュラルな権力を読み解く。
目次
第1章 「動物化」と監視社会の奇妙な関係―忍びよる情報化の影
第2章 NHK問題から見る日本のメディア―権力の介入とメディアの公共性
第3章 メディアの生態系―フジテレビ騒動からメディアの未来を考える
第4章 テレビとインターネットの仁義なき戦い―ホリエモンのビジネスモデル
第5章 著作権のかげにあるもの―ウィニー開発者逮捕に見る権益の相克
終章 ネット社会の未来像―小泉自民党圧勝に見る日本社会の変容
著者等紹介
宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年、仙台市生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。東京大学教養学部助手、東京外国語大学講師を経て、首都大学東京都市教養学部人文・社会系社会学コース准教授
神保哲生[ジンボウテツオ]
1961年、東京生まれ。15歳で渡米。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修了。AP通信など米国の報道機関の記者を経て、1993年に独立。ビデオジャーナリストとして日米のテレビ局向けのドキュメンタリー制作に携わる。1999年、ニュース専門インターネット放送局「ビデオニュース・ドットコム」を立ちあげる
東浩紀[アズマヒロキ]
1971年生まれ。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター教授・主幹研究員。哲学者・批評家
水越伸[ミズコシシン]
1963年生まれ。東京大学大学院情報学環助教授。メディア・リテラシーやジャーナリズムを研究
西垣通[ニシガキトオル]
1948年生まれ。東京大学大学院情報学環教授。情報論やメディア論を研究
池田信夫[イケダノブオ]
1953年生まれ。須磨国際学園情報通信研究所研究理事。情報論やメディア論を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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