元気に老い、自然に死ぬ

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393331941
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0036

出版社内容情報

いかに日本人は老いと死を考えてきたか。鋭い批評を展開する宗教学者の山折氏と太宰治賞受賞作家の秦氏との,先達の作品を素材に新しい生き方,死に方を追究する刺激的な対話。

内容説明

いかに日本人は老いと死を考えてきたか。老人受難の時代―、宗教学者と作家が、“寂しい老年期”というイメージを吹き払う希望ある新しい生き方、死に方を追究。日本人の宗教・文化思想に鋭く切り込む宗教学者と、多彩な美意識から多くの作品を生む太宰治賞作家との本音のぶつかり合い。

目次

1 老いの自然(古典の中の老いと死;死への準備期間;日本人の「心」に対する関心)
2 老いの心と身体(老いと仕事;死の不安)
3 老いの社会と死(老人受難の時代;老人の反撃)

著者等紹介

山折哲雄[ヤマオリテツオ]
宗教学者。1931年、サンフランシスコ生まれ。54年、東北大印度哲学科卒。出版社勤務を経て、東北大助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授、京都造形芸術大学大学院長等を歴任。現在、国際日本文化研究センター所長。ユニークな視座から、宗教思想・文化論に新しい世界を切り拓く

秦恒平[ハタコウヘイ]
小説家。日本ペンクラブ理事。1935年、京都市生まれ。同志社大卒。69年、『清経入水』で太宰治賞受賞。『盧山』で芥川賞候補。古典世界に感化を受けた多彩な美意識から多くの作品を生む。近来、「日本ペンクラブ電子文芸館」開館に尽力。秦の責任編輯e‐magazine『湖(umi)』も活動している
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感想・レビュー

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岡本正行

75
 山折哲雄先生(あえて先生とつけたい。)の御本を読むと、こういう対談集ですら、厳かになってしまう。旧帝大哲学科を卒業され、学者一筋、親鸞や西行を研究して、その道の大家、そのうえ小説や随筆、羨ましい人生である。高齢であるが、講演も多くこなされ、その方面の知識や方法を学びたいと思う人の先達ともいうべき尊大である。高齢になると、死と老いとかがテーマになる、みんなそういうコースを取るし、戦争や事故そして病気などは、高齢とか年齢とか関係なく遭遇することになる、いつか必ず来るものと覚悟しておかなくてはならないと思う。2024/02/29

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